水酸化ナトリウム |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質編 (NSUB) |
読み:すいさんかナトリウム |
外語:sodium hydroxide |
品詞:名詞 |
中和、洗浄、消毒、木材処理等に使われる強アルカリ性の劇薬。別名は苛性ソーダ。
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物質の情報 |
物質の特徴 |
安全性 |
環境に有害な場合あり。特に水生生物への影響に注意。
物質の性質 |
水溶液は皮膚の蛋白質を激しく侵し、皮膚内部まで侵襲する。水溶液を手に付けると手がぬるぬるするが、これは皮膚が溶けるためである。
吸うと肺水腫をおこすことがあり、また目に入れば失明する。そのため、塩酸や硫酸などの強酸よりも恐ろしい物質であるといえる。
使用上の注意 |
希釈時、中和時は、発熱を伴うため攪拌しながら徐々に水酸化ナトリウム液を加える。
逆に水酸化ナトリウムの濃厚溶液に水や酸を加えると、突沸を起こして危険である。
用途 |
洗浄剤などとして用いられる。
食品用途 |
かつて、戦後の暫くの間にラーメン(当時は支那蕎麦と呼ばれた)の鹹水として使われたことがあったが、今では使われていない。
支那では、段ボール紙をこの水酸化ナトリウムで溶かし、挽肉に似せて作った偽の肉まんが売られており、大問題となった。
ちなみに、日本でも、水酸化ナトリウムは今でも食品添加物の一つとして認められている。例えば、蛋白加水分解物を作る際、蛋白の加水分解を塩酸で行なった場合、反応後中和するのに使われる。
リンク |
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