デネブ
読み:デネブ
外語:Deneb

 はくちょう座方向に見られる恒星の一つで、白色超巨星。アラビア語で「(雌鶏の)尻尾」の意。星座図では白鳥の尻尾の位置に存在する。はくちょう座α星(α Cyg)、50番星(50 Cyg)。
目次

情報

基本情報

物理的情報

観測情報

主なカタログ番号

特徴

デネブ
 アラビア語で「雌鶏の尻尾」を意味する<THAL><NOON><BEH> <ALEF><LAM><DAL><JEEM><ALEF><JEEM><TEH MARBUTA> (dhanab al-Daj〓jah)の中で尻尾を意味する<THAL><NOON><BEH> (dhanab)が由来である。
 はくちょう座に限らず、かつてはわし座くじら座いるか座など鳥に限らず星座図で尻尾にあたる星がよくデネブと呼ばれていた。
 2016(平成28)年、IAU(国際天文学連合)で恒星の適切な固有名詞を標準化することになり、Denebの名は、はくちょう座α星であるこの星でのみ承認している。

1等星
 1等星の中ではそれほど明るい星ではないが、他の1等星と比べるとずば抜けて遠く、実際の明るさ(絶対等級)は他の1等星とは比較にならない。
 実視等級50位以内の恒星の絶対等級としては堂々の一位である。

距離
 距離が遠く年周視差が小さいことから正確な距離が導けない状態で、従来は3,200光年程度とするのが通説だった。
 古い資料では年周視差1.01±0.57masとされているが、ヒッパルコス衛星の観測により2.29±0.32masとなり、概ね1400光年前後ということが判明した。

北極星
 地球の歳差運動により、8000年後には北極星になる。

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