局部超銀河団
読み:きょくぶ-ちょうぎんがだん
外語:Local Supercluster

 銀河系の属する局部銀河群が属する超銀河団のこと。局所超銀河団、おとめ座超銀河団とも呼ばれる。
目次

情報

特徴

距離
 おとめ座銀河団を中心に、薄い円盤部と、これを取り巻いてハロー状に広がる直径約1億光年の超銀河団で、銀河系の属する局部銀河群はこの超銀河団の一員である。
 地球から観測すると、おとめ座おおぐま座にかけ、帯状に銀河が集中している。そしてこの帯は、全天を巡り扁平な大集団を構成し、その中心がおとめ座銀河団付近にあるように見える。ここから、局部超銀河団の存在が発見されたのである。
 そして、局部超銀河団はケンタウルス座の方向に運動をしており、この重力の中心はグレート・アトラクターと呼ばれている。

所属銀河群、団
 局部超銀河団における代表的な銀河群は次の通りである。
名前銀河座標視直径視線速度距離所属する主な銀河(NGC)
銀経°銀緯°°km/s万光年
局部銀河群      
ポンプ座‐ろくぶんぎ座銀河群    5003109
ちょうこくしつ座銀河群329-7825×20117700253、55、300、247、7793、45
IC 342/マフェイ銀河群138+10  1000 
M81銀河群142+4140×2022012003031、2403、3034、4236、2976
りょうけん座I銀河群162+8028×143611600473642584826、4449、4214
ケンタウルス座A/M83銀河群310+2030×‐315140052365128、4945、5102、5068
M101銀河群102+6023×1651122005457、5204、5474、5585
M66銀河群     36233627、3628
M96銀河群     335136883379、3299、3377
りょうけん座II銀河群138+7522×1268730004631、4490、3675、4656、4051
M74銀河群    3500628、660
M51銀河群    3700519451955055
かみのけ座I銀河群198+8611×5103145004725、4559、4565、4414、4494
くじら座I銀河群178-5612×9135059001068、936、1084、1087、1055
おとめ座銀河団    60004472448644064649
 理科年表 第78冊(平成17年)には、ケンタウルス座A/M83銀河群はNGC5128群、しし座銀河群はM66群として記載されている。

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