UDF
読み:ユーディーエフ
外語:UDF: Universal Disk Format
光ディスク用の論理フォーマット規格の一つ。OSTA(Optical Storage Technology Association)が中心となって策定された。
概要
CD-ROM用のISO 9660に代わるフォーマットとして作られた。DVD、CD-RW、BD-REのような媒体の汎用フォーマットとして利用されている。
ISO 9660との大きな違いは、最初からロングファイル名を前提としている点と、大容量媒体に対応している点である。CD-ROMでは8.3文字を超えるファイル名を実現するために様々な拡張が用いられてきたが、これらは互いに互換性がない。そこで、UDFでは最初から長いファイル名をUnicodeでサポートすることになった。
これは、Windows 98とMac OS 8.1から対応されている。
特徴
利点
リビジョン
UDFの版は「リビジョン」と呼ばれている。
- UDF 1.00
- 初版。詳細不明。通常は存在が無視される。
- UDF 1.02 (1996(平成8)年8月30日)
- DVD-Videoで採用された版。
- UDF 1.50 (1997(平成9)年2月4日)
- VAT(Virtual Allocation Table)構造の追加で、CD-R/DVD-R媒体での仮想リライタブルに対応。
- CD-RW、DVD±RWなど書き換え可能媒体で、スペアリングテーブルに対応。
- この版は、DVD-RAMでも採用された。
- UDF 2.00 (1998(平成10)年4月3日)
- DVD録画規格のDVD-VR(VRモード)に対応、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMなどで採用された。
- ディレクトリ管理やVAT対応拡張などの改良。
- UDF 2.01 (2000(平成12)年3月15日)
- 改訂版。UDF 2.00のバグ修正版。
- DVD-AudioのDVD-ARで採用された版。
- UDF 2.50 (2003(平成15)年4月30日)
- 様々な用途に使えるメタデータパーティションが追加された。
- HD DVD、BD-ROM(Ver.1.0)、BD-RE(Ver 2.0/2.1/3.0)などで採用された。
- UDF 2.60 (2005(平成17)年3月1日)
- Pseudo OverWrite(POW: 疑似書き換え)に対応。
- BD-Rで採用された。
対応OS
UDFに対応するオペレーティングシステム(OS)でも、どのリビジョンまで標準対応しているかは異なる。
(R)は読み込みのみ対応、(RW)は読み込み・書き込み両方に対応するもの指す(以下、OS名ABC順)。
なお、標準で未対応でも、追加でドライバー等をインストールすることでより新しいリビジョンが利用可能になることもある。
- Mac OS 9
- (RW) 1.02、1.50
- Mac OS X 10.4
- (R) 1.02、1.5
- Mac OS X 10.5/1.06
- (RW) 1.02、1.50、2.0x、2.50
- Windows 98/Windows Me
- (R) 1.02
- Windows 2000
- (R) 1.02、1.50
- Windows XP/Windows Server 2003
- (R) 1.02、1.50、2.0x
- Windows Vista/Windows Server 2008
- (RW) 1.02、1.50、2.0x、2.50
- (R) 2.60
- Windows 7
- (RW) 1.02、1.50、2.0x、2.50、2.60
(LinuxおよびFreeBSD、NetBSD等は確認中)
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