DVD-Audio
読み:ディーヴィーディー-オウディオ
外語:DVD-Audio

 DVDを音声メディアとして利用するためのアプリケーション規格。
目次

概要
 日本ビクターを中心とする「WG-4」にて1999(平成11)年に策定された。

技術

スペック
 サンプリング周波数は、48/96/192kHzまたは44.1/88.2/176.4kHzの計6種類で、CDやDAT、ディジタル放送などで使われているサンプリング周波数を一通りサポートしている。
 量子化ビット数は、16/20/24ビットの計3種類である。
 チャンネル数は最大6チャンネル(5.1サラウンド)である。
 転送レートは最大9.6Mbpsである。

最高音質
 転送レートという制限があるため、これを超えない範囲で、周波数/量子化ビット数/チャンネル数を組み合わせる必要がある。
 最高音質は、2チャンネル(ステレオ)時で192kHz/24ビット、5.1チャンネルサラウンド時で96kHz/16ビットか48kHz/20〜24ビットとなる。
 最高音質では、12cm片面一層DVDディスクに74分以上の収録が可能。音質を下げれば更に長時間の収録もできる。

CD相当音質
 CD相当(44.1kHz/16ビット)の2チャンネル(ステレオ)時なら、12cm片面一層DVDディスクに約8時間の収録が可能である。

普及
 普及を意図的に拒絶したスーパーオーディオCD(SACD)と違い、DVD-AudioはDVDのため、パーソナルコンピューターでも再生や作成が可能など、普及する見込みがあった。
 しかし音楽業界の努力はまったく足らず、肝心の音楽ソフトウェアがあまり揃わずに人気は低迷。また、日本の業界団体にDVDオーディオプロモーション協議会(DAP協議会)が存在したが、これも2007(平成19)年にはなくなり、結局DVD-Audioが普及することはなかった。

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