PC/AT |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機固有名詞編 (TCPROD) |
読み:ピースィーエイティー |
外語:IBM PC/AT: IBM Personal Computer/Advanced Technology |
品詞:商品名 |
1984(昭和59)年にIBMが発売したパソコン、IBM 5170のこと。
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概要 |
パソコンのデファクトスタンダードであり、事実上の国際標準のパソコン仕様である。
基本仕様 |
複数のモデルがあり、フォームファクターも、現在で言うところの「AT」と「Baby-AT」があった。
基板仕様 |
メモリーはモジュール式ではなく、256KiビットDRAMが基板に直付けされていた。512Kモデルでは、これが18個付いて総計512Kiバイトのパリティ付きメモリーを構成した。
拡張スロットは全部で8本あり、うちATバス(後のISA)が6本、XTバスが2本となっている。
特徴 |
互換機 |
IBMがAT規格の仕様をオープンにしたことで、各メーカーが互換機を製造するようになった。このような互換機を、IBMの純正に対して「PC/AT互換機」という。
仕様公開は、IBM自身の利益を損ねた結果、世界で最も普及するパソコンとなり、結局IBMの利益を潤す皮肉な結果となった。
稼働OS |
PC/AT規格マシンは世界の中でも最も多くの種類のOSが動作するパソコンプラットフォームである。代表的なものだけでも、次のようなものがある。
呼称問題 |
DOS/Vパソコン |
日本ではDOS/Vの開発と共に普及したため、これを「DOS/V機」や「DOS/Vパソコン」と呼ぶ人が大量発生した。
当時はPC-9801やその互換機が日本の標準であったので、それに対する用語として作られたのが始まりである。
しかし、DOS/VはAT規格必須のソフトウェアの名前でしかないので、これは間違いである。
Windowsパソコン |
更に、このマシン上で動作するオペレーティングシステム(OS)として開発されたMicrosoft Windowsが、世界を席巻することになった。
これもAT規格があればこそであり、よって「Windowsパソコン」と呼ぶことも、本来はありえない。しかし、日本ではMacintoshとの対比のため、このような呼称が通用している。
リンク |
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