MSXturboR
読み:エムエスエックス-ターボ-アー
外語:MSXturboR: MicroSoft X turbo RISC

 MSXシリーズの第4シリーズにして最終シリーズ。先代MSX2/MSX2+の上位互換パソコンで、遂にCPUにも手が加えられた。
目次

機種
 MSXturboRは2機種しかなく、パナソニックのFS-A1ST・FS-A1GTがある。
 

仕様

部品まわり
 CPUは従来のZ80A相当品に加え、アスキーが独自開発したCPUのR800を採用した。
 主要部品は次の通り。

BASICやOS
 高速CPUに対応するためにはソフトウェア側の対応も必要となったため、日本語MSX-DOS2が標準装備されるようになった。
 そしてMSX-DOS2で使うため、メモリーマッパー機能に関するBIOS機能が追加され、RAMも標準で256Kiバイトが搭載されている。
 拡張された機能を使うため、専用のBASIC言語としてMSX BASIC Ver 4.0が用意されている。

MIDIとGUI
 パナソニックFS-A1GTではMIDI対応となり、加えてMSX Viewが搭載された。
 これに対応したBASIC言語はMSX BASIC Ver 4.1である。

名前
 ここでもMSX3ではなくMSXturboRという名が選ばれたのは、CPUの能力に見合う高速なVDPが用意できなかったため、とされている。
 当時、V9990というVDPを開発中だったが開発が間に合わず、遂に公式に採用されることはなかった。

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