V9958
読み:ヴィー-きゅうきゅうごーはち
外語:V9958
MSX2+とMSXturboRで採用されたVDP。ヤマハにより開発された。MSX-VIDEOとも呼ばれる。
概要
MSX2が採用したV9938の上位互換VDPであるが、基本機能はV9938から殆ど変更がない。
グラフィック機能は自然画モードに対応した。YAE+YJKのスクリーン10・11で256×212ドット12,499色、YJKのスクリーン12で256×212ドット19,268色である。とはいえ、128KiバイトのVRAMで実現させるため色管理方法が特殊で、あまり使われることはなかった。
特徴
表示機能
V9938と同じ画面モードは次の通り。
- テクスト画面
- TEXT1 (40×24、SCREEN 0:WIDTH 40、1文字は6×8ドット)
- GRAPHIC1 (32×24、SCREEN 1、1文字は8×8ドット)
- TEXT2 (TEXT1の拡張で1行80桁まで。文字の点滅機能にも対応) (SCREEN 0:WIDTH 80、1文字は6×8ドット)
- グラフィック画面
- GRAPHIC2 (256×192、SCREEN 2、横8ドット単位で2色)
- MULTI COLOR (64×48、SCREEN 3)
- GRAPHIC3 (GRAPHIC2の拡張でスプライト機能が強化された) (SCREEN 4)
- GRAPHIC4 (256×212、16色、SCREEN 5)
- GRAPHIC5 (512×212、4色、SCREEN 6)
- GRAPHIC6 (512×212、16色、SCREEN 7)
- GRAPHIC7 (256×212、256色、SCREEN 8)
新設された画面モードは次の通り。
- SCREEN 10 (YJK+YAE) 256×212ドット 12,499色
- SCREEN 11 (YJK+YAE) 256×212ドット 12,499色
- SCREEN 12 (YJK) 256×212ドット 19,268色
横スクロール
ハードウェア横スクロール機能が追加された。
V9938から存在する縦スクロール機能と併用することで、縦横斜めのスクロールが可能となる。
制御
ステータスレジスター1(S#1)のID番号は2である。
再検索