V9990
読み:ヴィー-きゅうきゅうきゅうゼロ
外語:V9990
ヤマハの開発したVDP。
概要
MSXturboRないしはその後継で採用される予定だったが、開発が間に合わず、遂に公式に採用されることはなかった。別名、E-VDP-III。パッケージは128ピンQFP。
V9958と比較し、グラフィック機能が格段に向上し、また高速化された。
特徴
次のような魅力的な機能が満載されていた。
- グラフィック画面は640×480ドット(いわゆるVGA)に対応した。これが家庭用TVで表示できる
- 2画面重ね合わせができ、かつ独立全方向スクロール可能
- スプライト(16ドット四方)は125個同時表示可能となった
- 最大32,768色表示可能。またパレットモード(32,768色中16色)も搭載
- 動作速度はCOPYコマンドでV9958の23倍。またバスも高速化された
これがMSXturboRに間に合っていれば、ゲームはもとより、FS-A1ST/GT内蔵のワープロや、FS-A1GT内蔵のGUI、MSXViewも高速化されていたはずであり、惜しまれるところである。
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