共通言語ランタイム
読み:きょうつうげんごランタイム
外語:CLR: Common Language Runtime
.NET Framework用仮想計算機の代表的実装の一つ。英名を略して「CLR」と呼ばれる。
概要
.NET Frameworkによって提供される機能のうち、仮想計算機の実装の名である。Javaでいうところの「JVM」に対応する。
この仕様は、Microsoftにより国際標準として提案され承認された「共通言語基盤」(CLI)によって規定されており、Microsoftによる公式の実装である。
特徴
構造
「共通言語ランタイム」(以下CLR)は、次から構成されている。
- 共通型システム(CTS)
- 仮想実行システム(VES)
- 共通言語仕様(CLS)
- メタデータ
CLRにはJITコンパイラーやガベージコレクターなどが内蔵されている。
環境
CLRは仮想計算機であり、つまり中間言語インタープリターである。
CPUが直接理解してオペレーティングシステムで直接動作するアプリケーション環境とは性格を異にしている。
CLR用のプログラミング言語は、コンパイルすると共通中間言語(CIL)と呼ばれる環境に依存しない中間言語が作られる。このCILを動かすのがCLRの役割である。
CLIは、実行前にCLR内にあるJITコンパイラーで処理され、その環境依存の機械語に変換して実行される。
機能
CLRでは、次のような機能が提供されている。
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