プリンター
読み:プリンター
外語:printer
電子計算機
から送られてくる情報に従って、
紙
などに、文字や画像を
印刷
する装置。印刷機。音引きを略して「プリンタ」とも。
目次
現在の主流
機構
分類
印字機構
処理区分
制御方式
接続方式
主な製造業者
利益構造
現在の主流
家庭用では
インクジェット方式
が、業務用では乾式電子写真方式(
レーザープリンター
など)が主流である。
商店で使われるキャッシュレジスター(いわゆる「レジ」)が領収書(レシート)を印刷する装置は、
熱転写方式
が主流である。
かつて、家庭用プリンターも熱転写が主流であったが、今ではそれを知る人も少なくなった。
機構
コンピューターは、プリンターに対して印刷すべき内容を送る。この内容については、過去と現在では全く違っている。
MS-DOS
が主流の頃は、
文字コード
という形で送られてきたデータに従って、該当の文字を印字することが主な仕事だった。そのため、プリンター内部に印字用
フォント
が内蔵されており、印字テストはそれらの文字が延々と出力されるといったものも多かったようである。
近年のプリンターでは印刷データはすべて画像データという形で送られ、それを印刷するという形が主流である。このため、廉価な製品ではフォントを内部に持たず、古い方法では印刷できないものもある。
分類
印字機構
感熱方式
(狭義の)感熱方式
熱転写方式
融解型熱転写方式
昇華型熱転写方式
インクジェット方式
インクジェット方式
バブルジェット方式
放電式
専用用紙を放電で焦がす
ドットインパクト方式
乾式電子写真方式
レーザープリンター
活字式
内部に活字を持ち、
インクリボン
の上から紙に叩く方式
プロッター
処理区分
印刷単位によって分類できる。
シリアルプリンター (1文字あるいは1ドット単位)
ラインプリンター
(1行単位)
ページプリンター
(1ページ単位)
制御方式
ESC/P
ESC/Page
ESC/Pスーパー
LIPS
キヤノンのレーザープリンターが利用
PostScript
Windows Printing System
HP-GL
Hewlett-Packard
のプロッターの制御に使われている
PC/PR
古のプリンター
NEC
PC-PR201の制御方式で、結構しぶとく生き残っていた
PC/NM
接続方式
IEEE 1284
などの
パラレルポート
(俗に
セントロニクス
)
RS-232C
/
RS-422
などの
シリアルポート
IEEE 1394
USB
(家庭用の主流)
Ethernet
(ネットワークプリンターの主流)
無線LAN
主な製造業者
Hewlett-Packard
セイコーエプソン
キヤノン
富士ゼロックス
Lexmark
アルプス電気
ブラザー工業
利益構造
現在のインクジェットプリンター製品は、ランニングコストで儲けを出す構造になっている。
プリンター本体は安く販売され、専用のインクカートリッジは暴利に設定されている。こうして、プリンター本体でなく、インクカートリッジの売り上げで利益を出すという、あまり健全とは言い難い利益構造の商品となっているのである。これはプリンター製品の価格競争の末の結論とも言える。
このため、互換インクなどと称した廉価のインクや、インク詰め替え等の「バッタもの」は、プリンターメーカーにとっては死活問題であり、このためプリンターメーカーは厳しく対応している。互換品の販売禁止を求めた訴訟も数多く、プリンターメーカー側が勝訴している。
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