Hewlett-Packard
読み:ヒューレットパッカード
外語:HP: Hewlett-Packard Company

 William R. HewlettとDavid Packardの二人により1938(昭和13)年に設立され、翌年の1939(昭和14)年に株式会社となった計測器メーカー。1966(昭和41)年にはコンピューターを扱い始め、更にパソコンは1980(昭和55)年から始めた。このように古くは測器とコンピューターの総合企業だったが、現在はコンピューターと計測器の各事業で分離し、Hewlett-Packardはコンピューターと周辺機器を扱う会社になった。
 コンピューターでは、古くは電卓(特に逆ポーランド式)なども人気が高く、またPDAであるHP-LXシリーズの人気も根強い。2001(平成13)年9月にはライバルだったCompaqを買収し、Dell Computer(後のDell)を抜いてパソコン分野でのトップとなった。
 一方の計器分門はAgilent Technologies(アジレント・テクノロジー)として分離独立、電子計測機器、通信計測機器、自動計測機器、半導体部品、ヘルスケア・ソリューション、化学分析機器等を扱う。初代社長兼CEOはエドワード・ネッド・バーンホルト(Edward W。(Ned) Barnholt)。
 日本の旧HPはアジレント・テクノロジー株式会社と社名を変え、新たに日本ヒューレット・パッカード株式会社が作られた。社名こそ受け継いでいるが、新たに設立された会社である事に注意。アジレントの初代代表取締役社長は、旧日本HP取締役・電子部品計測事業部長だった成松洋(なりまつ よう)、代表取締役会長は甲谷勝人(こうたに かつと)。設立時点では米HP75%、横河電機25%の出資比率だが、いずれはAgilent Technologiesの100%子会社になることが1999(平成11)年7月の出資会社間で合意されている。一方の日本ヒューレット・パッカードの初代代表取締役社長は寺沢正雄(てらさわ まさお)。
 略称として "HP" という名称がRFC 1325などで規定される。そのためホームページの略などのつもりで技術者相手に "HP" という語を使うと勘違いされる場合がある。
 1994(平成6)年に発売された人気パームトップPCのHP 200LXが生産中止となり、後継機はWindows CEマシンになった。悲しむファンも多い。そこで代わりに使えるマシンを作ろうというMorphy Oneプロジェクトが始動、設計などの成果をGPLで公開すべく活動が行なわれたが、これは事実上失敗した。
 

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