SRB-A3
読み:エスアービーエイスリー
外語:SRB-A3: Solid Rocket Booster-A3

 固体ロケットブースターA3。SRB-A改良型の後継として開発されたSRB-Aシリーズの一つで、H-IIAロケットの14号機以降で使用されている。国産で、開発はIHIエアロスペースである。
目次

仕様

主要諸元

性能
 高圧燃焼モータと長秒時燃焼モータが用意されている。

特徴
 先のSRB-A2は、H-IIAロケット6号機の失敗に対応するための暫定的な改良を施したものだったが、信頼性向上のために性能が8割程度にまで落ちてしまった。
 SRB-A3では初期型と同程度にまで性能を向上させ、ノズルの設計変更を行ない、SRB-Aで問題となった局所エロージョンが発生しないように改善された。
 SRB-A3でのノズル改良については、ISAS(宇宙科学研究本部)が開発し、Μ-Vロケットの6号機以降の二段目M-25で採用されたITE(Integral Throat/Entrance)ノズルを採用している。
 このブースターは、H-IIBロケットH-IIAロケットで共通して使用でき、H-IIAロケットでは14号機以降で使われている。
 また、イプシロンロケット一段目も、このSRB-A3が採用された。共通化によって量産効果を高めコスト削減に繋げることができる。

資料

H-IIBロケット向け
 JAXAが2007(平成19)年10月11日に、SRB-A3の認定型モータ地上燃焼試験を種子島宇宙センターにおいて実施した。
 実験結果は次のとおり。

実験条件

実験結果

H-IIAロケット向け
 JAXAが2009(平成21)年11月11日に、SRB-A3の認定型モータ地上燃焼試験(その2)を種子島宇宙センターにおいて実施した。
 実験結果は次のとおり。

実験条件

実験結果

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