SRB-A (初期型)
読み:エスアービーエイ
外語:SRB-A: Solid Rocket Booster-A
H-IIAロケット用に開発された固体ロケットブースターSRB-Aのうちの初期型。
仕様
主要諸元
- 全長: 15.2m
- 外径: 2.5m
- 質量: 76.4トン
- 推進薬質量: 65トン
推進剤にポリブタジエン系推進薬HTPBコンポジットを使用する大型固体燃料ロケットで、H-IIAロケットの第一段(LE-7A)に連結して使用する。
性能
- 最大推力(真空中): 2,260kN
- 燃焼時間: 100秒(116cBeat)
- 真空中比推力: 280秒(324cBeat)
特徴
由来
H-IIAロケット用として開発されたSRB-Aのうち、試験機1号機から6号機まで使われたモデルである。
真空中で2本合わせて4,520kN(460トン)の推力を発生させる。
開発は1996(平成8)年度に開始され、2000(平成12)年10月4日に種子島宇宙センターで行なわれたSRB-A認定型モータ地上燃焼試験を終了し、無事に完成した。
運用
2001(平成13)年8月29日16:00(@333)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場より発射されたH-IIAロケット試験機1号機(H-IIA・F1)で使用され、打ち上げは無事に成功した。
2003(平成15)年11月にH-IIAロケット6号機(H-IIA・F6)の打ち上げでSRB-Aの分離失敗事故が発生し、結果として6号機の打ち上げは失敗に終わったことから、SRB-Aは改良されることとなった。
H-IIAロケット7号機(H-IIA・F7)から13号機までは「SRB-A改良型」が使われている。
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