LE-7A
読み:エルイーセヴン-エイ
外語:LE-7A
H-IIAロケットの第一段ロケット。
概要
液体燃料ロケットで、H-IIAロケットのメインエンジンであり心臓である。
H-IIロケットで使われた液体燃料ロケットLE-7の改良型として作られた。
初期のものと、後期の長ノズル形の二種類が存在する。
初発射は2001(平成13)年8月29日の試験機1号機(H-IIA・F1)で、無事に成功した。
仕様
- 推進薬: 液体酸素と液体水素(LOX/LH2)
- 真空中推力: 1,074kN(109.5トン)[短ノズル]、1,098kN(112.0トン)[長ノズル]
- 真空中比推力: 429秒[短ノズル]、440秒[長ノズル]
特徴
このエンジンは、それ以前に開発されたLE-7の技術を生かして開発された。
LE-7と同様、スペースシャトル・メインエンジン(SSME)と同様の二段燃焼サイクルを採用し、燃料の効率を上げるという高度な技術が使われている。LE-7Aの液体水素ターボポンプの回転数は42,000rpmとされる。
LE-7は純国産だったが、価格が問題となり、LE-7Aではタンクのドーム部分にドイツ製部品を使用している。
LE-7Aは、LE-7と比べて信頼性向上と引き換えに性能がやや下がっているが、最高より「やや引いたあたり」がバランスが良いと判断された結果だろうと思われる。
これを著している現時点では、H-IIAロケット15号機まで打ち上げられているが、LE-7Aとしては全てで成功している。
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