MSX System
読み:エムエスエックス-システム
外語:MSX System

 MSXパソコンの主要機能を持つカスタムチップ製品。ヤマハの製品であるが、シルクにはその他にアスキー、製品によりMicrosoftの名前も見られる。
 この機能に加え、CPUやVDPなどの機能を統合したLSIとしてMSX-Engineがある。
目次

概要
 MSXMSX2の頃に作られ、使われた。このLSIの他、CPUVDPなどが必要である。
 MSX用としてはS3527(MSX System)、MSX2以降にはS1985(MSX-SYSTEMII)が使われる。
 メモリーコントローラーやPSGPPI(8255相当)が内蔵されており、MSXのかなりの部分が統合されている。
 下記に記す代表的な機能の他に、CAPS LED、KANA LED、CMTインターフェイス、プリンターポート、漢字ROMセレクト信号などは、このLSIが処理している。

特徴

S3527(MSX System)
 MSX仕様に基づくメモリーコントロール、VDP、キーボード、プリンター等の制御を行なうと共に、PSG(SSG)を内蔵している。カタログによると、こちらの名前は「MSX System」。
 エンベロープが5ビットということで、内部的な音量は32段階である(ユーザーが設定可能な音量はPSG互換の16段階)。このため、エンベロープは通常のPSGの16段階より倍の精度がある。

S1985(MSX-SYSTEMII)
 MSX2仕様に基づくメモリーコントロール、VDP、キーボード、プリンター等の制御を行なうと共に、PSG(SSG)とRTCを内蔵している。アプリケーションマニュアルによると、こちらの名前は「MSX-SYSTEMII」。
 SSG機能はS3527と同等である。MSX2仕様に準拠するため、メモリーマッパー、RTC、バックアップRAMなどに対応している。

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