蟻酸
読み:ぎさん
外語:formic acid
有機酸
(
カルボン酸
)の一つで、炭素数1の
飽和脂肪酸
。飽和脂肪族モノカルボン酸。メタン酸とも。
なお、「蟻」の字が
常用漢字
から漏れたため、現在は「ギ酸」と書くのが正しいとされているらしい。
目次
物質の情報
物質の特徴
風味等
安全性
法規制など
危険性
有害性
環境影響
物質の性質
物質の情報
組成式: HCOOH
分子量
: 46.02
比重
: 1.2 (水=1)
融点
: 8.4℃(100%)
沸点
: 100.8℃(100%)、107℃(98%)
CAS番号
: 64-18-6
ICSC番号: 0485
常温常圧では、無色で刺激臭がある発煙性液体。
物質の特徴
強酸性
で、
飽和脂肪酸
の中では最も酸性が強い。そして同時に
還元性
も持つ。
風味等
味は苦い。
安全性
法規制など
毒物及び劇物取締法(毒物及び劇物指定令)
劇物
(但し、90%を超えて含有するもの)
消防法(危険物の規制に関する政令)
危険物 第四類(引火性液体) 第二石油類
危険性
引火点: 42℃(100%)、50℃(90%)
発火点: 601.1℃(100%)、434℃(90%)
爆発限界: 18〜51vol%(空気中) (ICSC)
有害性
皮膚
にかけると水ぶくれになる。取り扱いには要注意。
刺激
腐食性: (該当資料なし)
刺激性: 眼、皮膚、気道を侵し、吸引すると
肺水腫
をおこすことがある。
感作性
: (該当資料なし)
毒性
急性毒性
: (該当資料なし)
慢性毒性
: (該当資料なし)
がん原性: (該当資料なし)
変異原性
: (該当資料なし)
生殖毒性: (該当資料なし)
催畸形性
: (該当資料なし)
神経毒性: (該当資料なし)
規制値
一日許容摂取量
(ADI): (該当資料なし)
暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
暴露許容濃度(TLV): (該当資料なし)
環境影響
分解性: (該当資料なし)
蓄積性: (該当資料なし)
魚毒性: 水生生物に対して毒性がある
物質の性質
蟻酸はカルボン酸でありながら、
還元性
を示す特殊な性質がある。それは
分子
構造に特徴があるためである。
カルボン酸なので当然
カルボキシル基
(‐COOH)を持つが、それと同時に、ホルミル基/
アルデヒド基
(‐CHO)も持っているのである。
このために、蟻酸は
アルデヒド
のように還元性を示す。
再検索