蟻酸
読み:ぎさん
外語:formic acid

 有機酸(カルボン酸)の一つで、炭素数1の飽和脂肪酸。飽和脂肪族モノカルボン酸。メタン酸とも。
 なお、「蟻」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「ギ酸」と書くのが正しいとされているらしい。
目次

物質の情報
 
 常温常圧では、無色で刺激臭がある発煙性液体。

物質の特徴
 強酸性で、飽和脂肪酸の中では最も酸性が強い。そして同時に還元性も持つ。

風味等
 味は苦い。

安全性

法規制など

危険性

有害性
 皮膚にかけると水ぶくれになる。取り扱いには要注意。

環境影響

物質の性質
 蟻酸はカルボン酸でありながら、還元性を示す特殊な性質がある。それは分子構造に特徴があるためである。
 
 カルボン酸なので当然カルボキシル基(‐COOH)を持つが、それと同時に、ホルミル基/アルデヒド基(‐CHO)も持っているのである。
 
 このために、蟻酸はアルデヒドのように還元性を示す。

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