中生代
読み:ちゅうせいだい
外語:Mesozoic era

 地球地質時代の代の一つ。古生代新生代の中間の時代。
目次

概要
 約2億5217万年前から約6600万年前までの間とされる。
 古い時代から順に、次の紀に分けられる。

特徴

生物進化

爬虫類
 恐竜に代表される巨大爬虫類が誕生し、そして絶滅したことを特徴とする時代である。
 中生代、特にジュラ紀から白亜紀に掛けての陸上には大型の草食や肉食の爬虫類、空には翼竜、海には魚竜や首長竜が繁栄していた。
 また爬虫類(恐竜)から、現生鳥類と始祖鳥の共通祖先となる鳥群が出現したのもこの時代である。

貝類
 古生代に登場したアンモナイトもこの時代になると繁栄を見せた。
 しかし、白亜紀末に絶滅した。

植物
 植物は当初は裸子植物が主流で、イチョウやソテツが多かった。しかし白亜紀には被子植物が主流となった。

生物絶滅

K-Pg境界
 白亜紀末には、恐竜など大型爬虫類やアンモナイトをはじめとして、当時地球に生息していた動植物の約4分の3が突如として絶滅した。顕生代に5回発生した大量絶滅のうちの最後の事件である。
 この境界を、地質学では「K-Pg境界」といい、中生代と新生代の境目を表わす。Kは中生代の最後の白亜紀、Pgは新生代の最初の古第三紀である(かつては第三紀のTから「K-T境界」と呼ばれていた)。

隕石
 生物絶滅の理由は諸説あるが、地層の研究などに結界、大型の隕石が衝突したため、という説が現状有力である。
 現在の研究によると、メキシコ合衆国のユカタン半島北西端、メキシコ湾に近い現在のチクシュルーブ付近に、約6604万年前、直径約10km〜15kmの巨大隕石が落下した。これが生物絶滅の原因になったと考えられている。
 衝突速度は約20km/s(17.3km/cBeat)で、広島型原子爆弾の約10億倍の衝突エネルギーにより、衝突地付近ではマグニチュード11以上の大地震が発生、また高さ約300mもの巨大津波も発生したと推定されている。

クレーター
 この隕石の衝突で、直径約160kmのクレーター「チクシュルーブ・クレーター」が形成された。ただし、現在では地底深くに埋没している。
 クレーターの内側に形成された「ピークリング」と呼ばれる構造があるが、サンプル採取での研究により、ピークリングを覆う堆積物の最上部から衝突した隕石からと思われる高濃度のイリジウムが検出されたという。
 イリジウムは、世界各地の中生代白亜紀と新生代古第三紀の境界の地層で見つかっているが、このチクシュルーブ・クレーターからも検出されたことで、隕石に含まれていたイリジウムは衝突で大気中に舞い上がり、これが数年から十数年の年月を掛けて地球全体に飛散した、と説明することができるようになった。

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