被子植物
読み:ひし-しょくぶつ
外語:Angiosperm

 種子植物のうち、胚珠が子房より被われているもののこと。
目次

概要
 被子植物はジュラ紀ないしそれ以前に裸子植物より分化し進化したものであり、地球上の植物の中では最も新しく最も進化した群とされる。後期白亜紀の初期に爆発的に分化して世界中に広く分布するようになった。
 被子植物は分類学上は被子植物門と呼ばれ、これは大きく二綱に分けられており、それぞれ双子葉植物綱単子葉植物綱と呼ばれる。

特徴

構造
 多くの被子植物は、花弁(花びら)をもち、その中央に子房があり、そこから一本伸びるのが雌蕊(めしべ)、周囲に数本伸びるのが雄蕊(おしべ)である。
 花粉が出来るのが雄蕊の先端で、この花粉が付く(受粉)のが雌蕊の先端の柱頭である。受粉は、昆虫の体に付いて葯から花頭に運ばれることが多い。雌蘂に受粉すると、子房の中にある胚珠が種子となる。


 のうち、生殖に直接関係する雄蕊雌蕊を実花葉という。花弁の外にはがあるが、生殖に間接的に関係する花弁と萼は裸花葉と呼んで区別する。
 いずれも、葉が変化して生じたとされている。

花被
 裸花葉のうち、花弁と萼の区別が付かないものもあり、その時はその集まりを花被という。
 花被そのものが無い花もあり、これは無花被花という。
 花被の配列が一重であるものを単花被、内外二輪であるものを複花被という。更に複花被のうち、内輪と外輪が同質なものを同質複花被または同複花被、異なるものを異質複花被または単に複花被という。
 異質複花被のうち、内輪を花冠や花弁(花びら)といい、外輪を萼という。

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