オクタン酸
読み:オクタンさん
外語:octanoic acid

 有機酸(カルボン酸)の一つで、炭素数8で直鎖の飽和脂肪酸。飽和脂肪族モノカルボン酸。中鎖脂肪酸。エチルヘキサン酸、カプリル酸とも。弱酸
目次

概要

基本情報
 
 俗称はカプリル酸だが、IUPAC、CAS共に、使うべきでない慣用名の扱いである。

誘導体、関連物質の例

性質

用途

含有食品

特徴

用途
 毒性があるほか、変異原性も陽性であり、摂りすぎは健康に悪いと思われる。
 工業的にはエステルの合成などに使われているが、長鎖脂肪酸は腸内で細菌の繁殖を抑える働きがあることから、これらの治療などに使われることもある。

辛酸をなめる
 辛い目に遭うことを「辛酸をなめる」という。
 そこで、辛酸の分子式は何か、というのは理学を志す者、とくに化学系では定番のネタである。
 この辛酸とは辛い目に遭うことをいい、物質の名前ではもちろんない。
 しかし実は、中文(支那語)で「辛酸」とは、この「オクタン酸」のことを言う。中文で「我〓辛酸」と書けば、恐らく「私はオクタン酸をなめる」の意味になる(はず)。ちなみに「辛酸」には中文では「苦味」や「渋味」といった意味もある。

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

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