アラキドン酸
読み:アラキドンさん
外語:arachidonic acid

 有機酸(カルボン酸)の一つで、不飽和結合が4ヶ所(4価)の不飽和脂肪酸の一つ。n-6系不飽和脂肪酸である。
 ビタミン様作用物質の一つで、必須脂肪酸である。
目次

情報

基本情報
 炭素数20、不飽和結合4ヶ所を有する。
 

誘導体、関連物質の例

特徴

安全性

法規制など

危険性

有害性

環境影響

性質

体内での反応
 プロスタグランジンHシンターゼという酵素により、アラキドン酸カスケードと呼ばれる一連の反応を生じるが、これによって生成されるプロスタグランジン類は免疫などに強く関わっている。
 不足すると、免疫機能、肝機能に問題が生じ、また出産にも関わっているため、胎児乳児では正常な発育が阻害される。
 過剰に摂取するとプロスタグランジン類も過剰となり、もって生活習慣病を発症すると考えられている。

脳機能
 近年のマウス実験による研究では、アラキドン酸を摂取することで老化に伴う脳機能低下の改善効果があるとされている。

含有する食品等
 肉類などの動物性脂肪に含まれる食用油脂であり、人体では細胞膜に分布する。

代謝
 リノール酸は、代謝によって一部をアラキドン酸に変える。
 人間や犬ではこの代謝が可能だが、その量は少ないため充分な量を食事で外部より得る必要があるとする説がある。猫はこの代謝が出来ないことが知られる。

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