糖アルコール
読み:とう-アルコール
外語:sugar alcohol
人工甘味料の一種。糖類に水素を付加(接触還元)したもので、糖類が持つカルボニル基を還元して得られる多価アルコールの総称。
概要
原料の糖の違いや製法により、異なる糖アルコールを得ることができる。
特徴
非齲蝕性
糖アルコールは齲蝕性が無く虫歯にならない糖であるため、菓子類や清涼飲料水などにも多く使われている。
天然に存在する糖(葡萄糖や果糖など)は大抵炭素6個の鎖に一つずつ水酸基(‐OH)が付く構造をする「六炭糖」だが、キシリトールは炭素5個の五炭糖、エリスリトールは炭素4個の四炭糖と、構造が特殊なのが特徴である。
虫歯菌は糖アルコールを通常の糖と同様に食べるが、糖アルコールは消化することができないため、虫歯菌の栄養にはならない。この状況が継続すれば、やがて虫歯菌は「餓死」(あるいは栄養失調死)することになり、即ち「虫歯にならない」わけである。
安全性
安全性が十分に高いため、1日の摂取許容量は定められていない。
但し、大量に摂取すると体調や体質により一時的に緩下作用(下痢)を起こすことがあるため、摂りすぎも考えものである。何事も、過ぎたるは及ばざるが如しと言われ、一般に成人で一日40g程度までが摂取限界量とされている。この量は砂糖と同程度である。
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