糖尿病
読み:とうにょうびょう
外語:DM: diabetes mellitus
血糖値が高くなる
病気
。
目次
概要
特徴
病因
病態
分類
検査・治療
検査方法
健康診断
概要
血液検査
によって容易に
検査
できるが、症状は無症状が多く、
健康診断
や人間ドッグで偶然発見されることが大半である。
現在、
日本人
には予備軍を含めると1300万人も、患者ならびにその疑いのある人がいると言われている。
特徴
病因
基本的な発病メカニズムは、
膵臓
より分泌される
インシュリン
の作用低下から高血糖となり、そして糖尿病となる。
遺伝によるもの、自己免疫の暴走のほか、運動不足、脂肪の過剰摂取、などが罹患の原因と考えられている。
病態
糖尿病は様々な慢性合併症を生じる事が知られている。自覚症状には、次のようなものがある。
頻尿
になる(夜に何度も
トイレ
に起きる)
喉が渇く
体がだるく疲れやすい
また糖尿病によって、次のような障害(障礙)を併発する。
網膜症(失明につながる)
腎臓障害(腎臓障礙)
神経障害(神経障礙)
分類
糖尿病は、次の四種類に分けられている。
1型糖尿病
(主として自己免疫疾患)
2型糖尿病
(主として生活習慣病)
その他の特定の機序・疾患による糖尿病
妊娠糖尿病
最も多いのは2型であり、生活習慣病と密接な関りがあると考えられている。
検査・治療
検査方法
正常時でも、
尿
には10〜30mg/dlの葡萄糖の
排泄
(排出)がある。多くの試験紙の感度は30[mg/dl]以上なので、(±)以上は異常と考え精密検査が必要となる。
しかし、名前に反して、
尿検査
での判断は簡単ではない。尿に糖が出れば精密検査だが、しかし尿に糖が出たとしても、それだけでは必ずしも糖尿病とは診断できないからである。
糖尿病の
検査
は糖負荷検査といって、空腹時に糖を摂り、一定時間毎に血糖値などを計測することで、初めて糖尿病かどうかが診断されるからである。
健康診断
健康診断
では、血液と尿の成分をみる。尿糖は尿検査で、それ以外は
血液検査
である。
空腹時血糖 (70〜109mg/dl)
空腹時尿糖 (-)
糖負荷1h血糖 (80〜160mg/dl)
糖負荷1h尿糖 (-)
糖負荷2h血糖 (100〜139mg/dl)
糖負荷2h尿糖 (-)
HbA1c
(4.3〜5.8%)
HbA1 (5.5〜8.0%)
フルクトサミン (162〜243μmol/l)
一般健康診断では空腹時血糖/尿糖と、HbA1cのみ調べる。それ以外は糖尿病の検査などをする際に行なう。
なお、糖尿病かの診断は、血糖値とHbA1cを使う。尿検査での尿糖の値は糖尿病の判断基準ではない。
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