アンモニアの塩の一つ。
- 組成式: NH4Cl
- 構造式: NH4+ Cl−
- 式量: 53.49
- 密度: 1.53g/cm3(MSDS)、1.5g/cm3(ICSC)
- 融点: 138℃(MSDS)、338℃(分解)(ICSC)
- 沸点: 335℃(MSDS)、520℃(ICSC)
- CAS番号: 12125-02-9
- ICSC番号: 1051
- 官報公示整理番号(化審法番号): 1-218
- 外観: 無色から白色の結晶で、無臭。なめると塩味がある
- 溶解性:
- アンモニア (7664-41-7)
- 塩酸 (7647-01-0)
- 塩化水素 (7647-01-0)
不燃性。湿気や熱で分解される。
強酸化剤、強酸、強塩基と反応する。
硝酸アンモニウムや塩素酸カリウムなどの酸化剤と激しく反応し、爆発性物質を形成したり、発火を起こしたりする。
主として、肥料、染料、火薬原料などに使われる。
マンガン電池の電解液などとしても使われている。
有毒である。大量に摂取すると、悪心、嘔吐、アシドーシス(血液の酸性化)などを起こす。
しかし欧州などでは食品添加物として使われており、フィンランドなど北欧ではサルミアッキというリコリス菓子がよく食べられている。北欧以外では世界一不味い飴と呼ばれている。
消防法(危険物の規制に関する政令): 該当しない
毒物及び劇物取締法: 該当しない
- 労働安全衛生法 (労働安全衛生法施行令)
船舶安全法(危険物船舶運送及び貯蔵規則): 該当しない
航空法: 該当しない
海洋汚染防止法(海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律): 該当しない
- 水質汚濁防止法
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法): 該当しない
- 引火点: 不燃性
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: 眼、皮膚、気道を刺激する
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性:
- ラット経口LD50: 1,650mg/kg
- マウス経口LD50: 1,300mg/kg
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
- 規制値
- 一日許容摂取量(ADI): (該当資料なし)
- 暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
- 急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
- 暴露許容濃度(TLV): 設定されていない
- 最大許容作業濃度(MAK): 設定されていない (DFG 2008)
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: 水生生物に対して毒性が強い
関連するリンク
ICSC 国際化学物質安全性カード用語の所属
塩 (科学)
関連する用語
サルミアッキ