エチレングリコールが重合した構造を持つ高分子のこと。ポリエーテル、重合体(ポリマー)の一つ。
- 構造式: (‐CH2‐CH2‐O‐)n
- 比重: 1.13(水=1) (ICSC)
- 融点: -13℃(ICSC)
- 軟化点: 200(-65℃〜-50℃)、300(-15℃〜-10℃)、400(-6℃〜8℃)、600(17℃〜22℃)(ICSC)
- CAS番号: 25322-68-3
- ICSC番号: 1517(分子量200〜600)
- 官報公示整理番号(化審法番号): 7-129
- 外観: 無色、粘稠性でわずかに吸湿性の液体
- 溶解性:
構造式の「(‐CH2‐CH2‐O‐)n」のうちのnが重合度である。PEG-nのように記載する(例: PEG-150)。
重合度が400程度であれば粘稠性のある液体だが、これが1500程度になるとワセリンの様な固体になり、更に増え6000程度になるとパラフィンのような塊となる。
様々な重合度のものが様々な目的で作られているが、よく見かけられるものは次の通り。
- PEG-6
- PEG-20
- PEG-30
- PEG-32
- PEG-40
- PEG-80
- PEG-90
- PEG-120
- PEG-150
- PEG-180
- PEG-200
- PEG-220
- PEG-300
- PEG-400
- PEG-600
- PEG-1000
- PEG-1500
- PEG-2000
- PEG-4000
- PEG-6000
- PEG-20000
ポリエチレングリコールは毒性が低く、様々な応用がある。
日本薬局方(局方)や医薬品添加物規格(薬添規)に収載された規格を満たすポリエチレングリコールを「マクロゴール」といい、軟膏・ローションの基剤、坐薬基剤、錠剤のコーティング剤など、様々に使われている。
入浴剤などでも、湯ざわりを滑らかにするために重合度が小さなものが使われている。
適用法令
- 消防法(危険物の規制に関する政令)
- 危険物 第四類(引火性液体) 第四石油類、危険等級3
危険性
- 引火点: 171℃〜235℃(ICSC)
- 発火点: 約360℃(ICSC)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
- 規制値
- 一日許容摂取量(ADI): (該当資料なし)
- 暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
- 急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
- 暴露許容濃度(TLV): 設定されていない
- 最大許容作業濃度(MAK):
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
用語の所属
アルコール
関連する用語
エチレングリコール