営業係数
読み:えいぎょうけいすう
外語:operation ratio
その路線の収支の目安となる数字。通常、100円の売り上げを得るときに何円の経費がかかるかで表わす。
目次
旧国鉄・JR
他の例
公営バス
全体例
京都市営バスの場合
高速道路
旧国鉄・JR
かつて
国鉄
末期には、営業係数が3000以上になると、その路線の廃止が検討された。しかし、行き止まり線の起点駅の収入は、行き止まりでない路線の収入として計算するといった、廃止を前提とした算出方法を取るなど問題が少なくなかった。
JR
化後は、営業係数が発表されること自体が少なくなり、それと同時に営業係数だけで廃止を議論することが無くなった。
なお、国鉄の分割民営化直前に営業係数が100以下だった(つまり、黒字だった)路線は、
東海道新幹線
、
山手線
、
南武線
、
横浜線
、
高崎線
、
大阪環状線
だけであった。
他の例
公営バス
全体例
市町村
、時に
都道府県
が経営する乗合バス(公営バス)は、基本的に黒字化を目指していない公営事業であるが、あまりにも赤字が酷い場合(=需要が無い場合)には廃止が検討される。
田舎の町村などは言うまでもないが、
大阪市
のような
政令指定都市
も例外ではない。2009(平成21)年6月、大阪市は営業係数812や760などの通称「赤バス」など計45路線の廃止方針を発表した。
京都市営バスの場合
京都市
の
京都市営バス
も公営バスの宿命として順調に赤字を増やしており、廃止を前提としているかは定かではないが営業係数を発表するようになっている。2011(平成23)年には、嫌がらせか知らないがバス停の各系統の時刻表に、それぞれの営業係数が表示されるようになった。
2011(平成23)年2月4日に発表された2009(平成21)年度実績では全74系統中で黒字は18系統、残る56系統が赤字だった。前年度は黒字14系統だったので、若干は改善したらしい。
2009(平成21)年度で、もっとも営業係数が小さいのが100号系統と206号系統で68、最悪なのは南1号系統の297だった。どうでもよいが、著者がよく使う
9号系統
は87、
12号系統
は97、205号系統が84だったらしい。堀川通を走る姿は数度目撃したが一度も乗ったことが無い67号系統は151とのことである。
高速道路
高速道路では、東名高速が12、名神高速が15などのドル箱路線を抱える一方、数千〜数万の閑散路線がある。
これら閑散路線の存在が、一向に高速料金が下がらない原因となっている。
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