奥羽本線 |
辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道地理・東北編 (RGEOH) |
読み:おううほんせん |
外語:O^u line |
品詞:固有名詞 |
旧国鉄の本線制度においては、奥羽線の一つであり、その本線となっている。現在では、奥羽線や山形新幹線などの走る線路の名前と考えれば良い。
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概要 |
基本情報 |
起点・終点 |
区間 |
所属 |
状況 |
沿革 |
標準軌化 |
ミニ新幹線である「山形新幹線」や「秋田新幹線」を走らせるため、順次標準軌に改軌された。
電気については、新幹線は交流25kVで電化されているのに対し、在来線の電化電圧は交流20kVである。複線化後も電圧は変更されていない。
山形新幹線や秋田新幹線の車両は25kVで設計し、5kVの電圧低下は誤差として扱うことにした。
在来線は台車を標準軌のものに変えるだけで走行でき、低コストで済んだ。
なお、電圧が違う架線は直結できないことから、架線の境界は交交セクションと呼ばれるデッドセクションとなっている。
山形新幹線は、東北新幹線の福島から東北本線に入り、山形を経て新庄に至るミニ新幹線である。
このため、福島〜新庄の往復が標準軌となっている。
まずは福島〜山形間が改軌されて山形新幹線が走るようになり、次に山形新幹線延伸のために1998(平成10)年10月27日より複線区間の山形〜羽前千歳間を単線運転に切り替えて工事が実施された。
1999(平成11)年3月12日からは山形〜新庄間で列車を運休して工事が実施され、1999(平成11)年12月4日に無事開業。工事期間中は代行バスが運行されていた。
なお区間中、山形〜羽前千歳間は左沢線などのために三線軌条構造となっている。
秋田新幹線は、東北新幹線の盛岡から田沢湖線に入り大曲、そして大曲から秋田まで東北本線を走るミニ新幹線である。
田沢湖線区間は元々単線で、全区間が標準軌に改軌された。
東北本線の当該区間は元々複線だったが、大曲〜秋田は、旧上り線側が標準軌、旧下り線側が狭軌の単線並列となった。
つまり、旧上り線側のみを改軌し新幹線の走る線路とし、旧下り線側は狭軌のまま維持し従来どおり在来線が走る。但し、神宮寺〜峰吉川は、新幹線車両すれ違い用に在来線側が三線軌条構造となっており、この区間のみ標準軌区間が複線になっている。
単刀直入に言えば、秋田新幹線は単線である。
現況 |
東北新幹線直通の山形新幹線「つばさ」が走行する区間である。この区間の普通列車は「山形線」と呼ばれている。
複線で、かつては狭軌だったが、新幹線車両を走らせるために上下共に標準軌に改軌された。
また、かつて赤岩、板谷、峠、大沢の4駅は4駅連続のスイッチバック駅であったが、新幹線開通にあわせて線形変更と電化が行なわれた。普通列車も電車となり高性能化されたことで、スイッチバックは全て廃止された。
現在の奥羽本線中で、最もローカルな区間である。
かつては特急こまくさが走っていたが、これも山形〜新庄間の山形新幹線延伸工事に伴い、1999(平成11)年3月11日限りで廃止された。現在では代わりに快速列車が走っている。
山形新幹線についても、この新庄〜大曲について地元から延伸が要望されているらしい。
東北新幹線、田沢湖線直通の秋田新幹線「こまち」が走行する区間である。
この区間は元々複線だった。しかし全てを標準軌に改軌するだけのメリットがないと判断されたようで、た片方のみを標準軌とし、狭軌と標準軌の単線並列という形態になった。
つまり現在は、狭軌側としてみても、標準軌側としてみても、全区間が単線である。但し神宮寺〜峰吉川のみ、狭軌側は三線軌条構造となっており、新幹線列車の通過が可能となっている。
近畿から東北を経て北海道へ至る日本海側の鉄道路線「日本海縦貫線」の一部を構成する区間である。
西から、北陸本線、信越本線、白新線、羽越本線、そして奥羽本線の秋田〜青森で構成される。
この区間も充分にローカルだが、寝台特急を含め幾つかの特急が走っている。秋田新幹線についても、秋田〜大館について地元から延伸が要望されているらしい。
特徴 |
運転系統の情報 |
本線は四つの運行区間に分けられて運行されている。
この他に、土崎〜秋田港の貨物支線がある。
接続する主な路線 |
ここでは、かつての本線制度を前提とした接続状況を記している。
現行の運転系統で駅ごとの接続状況は、奥羽線の項を参照のこと。
主なトンネル |
経由する自治体 |
リンク |
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