東京大学
読み:とうきょうだいがく
外語:The University of Tokyo
東京都にある
国立大学
の一つ。略称は「東大」(とうだい)。本部は東京都文京区本郷。
現在は大学院大学となっている。
目次
概要
特徴
学部
研究科(大学院)
ノーベル賞
構造
キャンパス
本郷キャンパス
用途等
アクセス
駒場キャンパス
柏キャンパス(千葉県柏市柏の葉5-1-5)
その他のキャンパス
その他
補足
文系
理系
概要
東の名門大学。日本の叡智が集まる大学の一つである。
東京の中心部に位置することを考えると、施設は広い。部外者が建物内に入ってはならないが、敷地内の散策は自由である。カフェ、レストランなどは学生でなくても自由に利用することができる。
敷地内の附属病院の利用者も多い。
特徴
学部
学部と大学院があり、学部は2011(平成23)年現在、次の10がある。なお、入試においては文I‐III、理I‐IIIの6区分で行なわれるが、各学部に主としてどの分類から進級するかも併せて示す。
法学部 (文I)
経済学部 (文II)
文学部 (文III)
工学部 (理I)
理学部 (理I、理II)
農学部 (理II)
薬学部 (理II)
医学部
医学科 (理III)
健康総合科学科 (理I、II、文III)
教養学部 (全)
教育学部 (文III)
研究科(大学院)
人文社会系研究科
教育学研究科
法学政治学研究科
経済学研究科
総合文化研究科
理学系研究科
工学系研究科
農学生命科学研究科
医学系研究科
薬学系研究科
数理科学研究科
新領域創成科学研究科
情報理工学系研究科
情報学環・学際情報学府
公共政策大学院(公共政策学連携研究部・〓教育部)
ノーベル賞
2010(平成22)年までに、東京大学出身者で以下の7名の
ノーベル賞
受賞者を出している。
川端康成
(文学)
江崎玲於奈
(物理学)
佐藤栄作 (平和)
大江健三郎
(文学)
小柴昌俊
(物理学)
南部陽一郎 (物理学) (ただし受賞時は米国籍)
根岸英一 (化学)
構造
キャンパス
主なキャンパスは三つある。なお、キャンパスという言葉を以下に示す「地区」の意味で用いることがあるが、ここでは大きくくくったものをキャンパス、その一部を「地区」と区別する。
本郷キャンパス
駒場キャンパス
柏キャンパス
本郷キャンパス
用途等
本郷通りに面したメインの本郷地区(文京区本郷7-3-1)のほか、
言問通り
をはさんだ弥生地区(農学部、文京区弥生1-1-1)、住宅地をはさんで本郷地区の北西に位置する浅野地区(理学部、工学部の一部、台東区池之端2-5)からなる。
学部3年生以上と大学院生の殆どは、このキャンパスである。
医学部附属病院、地震研究所、東洋文化研究所、社会科学研究所、分子細胞生物学研究所、史料編纂所もこのキャンパスに存在する。
江戸時代加賀藩前田家の大名屋敷だった場所で、赤門(重要文化財)や三四郎池にその面影を残している。
構内には
イチョウ
の木が多く、秋には銀杏を拾いにくる外部の人もけっこういる。
アクセス
次のバスが運行されている。東大構内は附属病院の近く及び第二食堂前に停車する。
上野駅、御徒町駅から: 学01バス(東大構内行き)
お茶の水駅から: 学07バス(東大構内行き)
ほかに、次の方法で到達可能。
上野駅から: 約1.1km(池之端門)
御茶ノ水駅から: 約1.3km(竜岡門)
丸ノ内線、大江戸線本郷三丁目駅から: 約450m(赤門)
南北線東大前駅から: 約200m(農学部正門)、500m(正門)
千代田線根津駅から: 約250m(浅野地区)、600m(弥生門まで)
三田線春日駅から: 約800m(正門)
駒場キャンパス
学部1、2年生が通う駒場I地区(東京都目黒区駒場3-8-1、教養学部、理学部数学科もある)と生産技術研究所、先端科学技術研究センターがある駒場II地区(東京都目黒区駒場4-6-1)がある。
場所は、駒場東大前駅すぐ。渋谷から約1.4km
柏キャンパス(千葉県柏市柏の葉5-1-5)
新領域創成科学研究科、宇宙線研究所、物性研究所、大気海洋研究所、空間情報科学研究センター、人工物工学研究センター、数物連携宇宙研究機構がある。なお、これらの研究所はかつて六本木にあった。
TX柏の葉キャンパス駅から: 東武バス西柏03(江戸川台駅東口行)、西柏04(税関先回り循環・柏の葉公園中央先回り循環)
柏駅西口から: 東武バス柏44(税関研修所経由国立がんセンター行)、西柏01(柏の葉経由国立がんセンター行)
東武野田線江戸川台駅から: 東武バス西柏04(柏の葉キャンパス駅西口行)
TX柏の葉キャンパス駅から、約2km
東武野田線江戸川台駅から: 約2.4km
その他のキャンパス
白金キャンパス(港区白金台4-6-1) 生物系の研究施設。
中野キャンパス(中野区南台1-15-1) 教育学部附属中等教育学校
その他
その他、15都道県に次のようなさまざまな施設を有しており、総面積は約327km
2
(日本の面積の約0.1%)に及ぶ。
小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園) (文京区白山3-7-1)
東大美術博物館(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館)
天文学教育研究センター (三鷹市大沢2-21-1)
演習林
補足
文系
東京大学は文系が強い。日本の政治家も東京大学の文系学部出身者が多い。
GT書体
と呼ばれる文字集合も作り出された。
理系
長く理系のノーベル賞受賞者は江崎のみで、東の理系は
東工大
と言われていたが、小柴、南部、根岸と理系の受賞者が続いた。
理系に弱かったわけではないが、なかなか日の目を見ない状況である。
1954(昭和29)年、理学部の大学院生、後藤英一により
パラメトロン
が発明され、
電子計算機
に用いられた。
慶應義塾大学の
村井純
が中心となり、東大・東工大と繋いだネットワーク
JUNET
が、日本の
インターネット
の雛形となった。
国産OSである
TRON
を提唱したのは東京大学の坂村健教授。
趣味人が本気を出すまでは、円周率の計算のギネス記録は東京大学の金田教授らが保有していた。
小柴昌俊
教授(後に名誉教授)は、東京大学宇宙線研究所の
ニュートリノ
観測施設
カミオカンデ
及び
スーパーカミオカンデ
を建設し、
ニュートリノ天文学
という学問を切り開いた
JAXA
の元になった
ISAS
は、元は東京大学宇宙航空研究所だった。ペンシルロケットから始まる日本の
固体燃料ロケット
は、東京大学から産み出されたものである
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