日本神話
読み:にほんしんわ
外語:Japanese mythology

 日本に古来より伝わる神話。
目次

概要
 日本の国の誕生と神々が語られていて、太安万侶が編集した古事記、舎人親王が編集した日本書紀、その他多くの書物に記されている。
 書物によって若干、神の名前や物語に違いが存在するが、その場合は日本最古の書籍とされる古事記の記述が尊重されることが多い。

神話の流れ
 概ね、次のように物語が続いている。
  1. 開闢神話
    1. 天地開闢
    2. イザナギとイザナミの誕生
    3. 国生みの物語
    4. 神生みの物語
    5. 黄泉の国の物語 (天照大神の誕生)
  2. 高天原の物語
    1. 天照大神と須佐之男命の誓約
    2. 天岩戸
  3. 出雲国の物語(出雲神話)
    1. 八岐大蛇
  4. 国譲り
  5. 筑紫国の物語(日向神話)
    1. 天孫降臨
    2. 海幸彦と山幸彦
    3. 鵜葺草葺不合命神武天皇
  6. 天皇陛下の物語 (神武天皇より、古事記は推古天皇まで、日本書紀は持統天皇まで)
    1. 神武天皇の東征
    2. 多芸志美美命の陰謀
 ちなみに世界的には、一般に神話では人間は神が創った旨が描かれるが、こと日本神話においては神は人間を作っていない点が特徴的である。
 従って、日本人がどこから来たのかは神話には描かれていないが、神の子が人間であることを暗黙の内に語っていると考えられる。

特徴

天地開闢
 神話では、天地開闢つまり宇宙が出来た時に、天上の高天原に宇宙の中心の神である天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)が現われ、次いで高御産巣日神(タカミムスビノカミ)と神産巣日神(カミムスビノカミ)が現われて、造化三神が揃った。
 そして、まだ大地(地球)は若くクラゲのように漂う時、葦の芽が萌えるように宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)と天之常立神(アメノトコタチノカミ)が次々と現われた。ここまでの五柱を別天神という。
 この後、国狹槌尊(クニサヅチノミコト)を経て、次の神代七代へと繋がる。

神代七代
 その後は次々と多くの神が現われては身を隠し、最後に伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)という男女の二神が現われた。
 この七代の神々を、神代七代という。
  1. 国之常立神
  2. 豊雲野神
  3. 宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)・須比智邇神(スヒヂニノカミ)
  4. 角杙神(ツノグヒノカミ)・活杙神(イクグヒノカミ)
  5. 意富斗能地神(オホトノヂノカミ)・大斗乃弁神(オホトノベノカミ)
  6. 於母陀流神(オモダルノカミ)・阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)
  7. 伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)

破天荒と変態
 日本神話には、破天荒な神々、数多の変態行為が続々と登場する。
 「のぞき」行為は枚挙にいとまが無く、それ以外でも次のような行為が確認される。

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