稲羽の素兎
読み:いなばのしろうさぎ

 日本神話のうち、出雲国の物語(出雲神話)に登場する兎。因幡の白兎。
 隠岐島にいた兎は、因幡の気多岬へ渡ろうとした。そこにいた鰐と鮫を騙して並ばせ背中の上を歩いて行ったが、企みがばれて皮を剥がれてしまった。
 現われた八十神(ヤソガミ)にデタラメを教えられ傷は悪化したが、やがて大国主神が現われて治療を教わり救われた。
 兎は喜び、大国主神は八上比売と結ばれると予言し、後に二柱は恋に落ち結婚することになる。これが稲羽の素兎伝説である。

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