大和民族
読み:やまとみんぞく
外語:Yamato people
日本列島に分布する北方系
モンゴロイド
(黄色人種)。
日本人
の大部分を占める
民族
。
目次
概要
由来
風貌等
神話
特徴
性質
言語
宗教
文化
資料
Y染色体の型
Y染色体のYAP
周辺との類似性
概要
由来
大和民族は、縄文時代以前から、九州、
四国
、本州に住んでいた人々と、後から渡ってきた人々から構成される
民族
である。
人類はアフリカで誕生したため、何らかの経路で日本列島へと辿り着いたことになる。日本人はどこから来たのか、という点はまだ定かではなく、研究の途上にある。
現代日本人は、1万年以上前、一説では約3万年前に渡来し日本列島に居住していた原日本人(縄文人)と、3000年ほど前から飛鳥時代に掛け、
東支那半島
(朝鮮半島)より渡来した渡来人(弥生人)が混ざり合って形成された、とされている。
風貌等
皮膚
は黄色、瞳は褐色で、毛髪は黒色の直毛である。
身長はそれほど高くなく、身体能力もさほど高くはない。知能は比較的高いようである。
成人
男性器
の勃起時平均寸法は5.1インチ(12.95cm)とされており、ヒトの平均(約5インチ(12.70cm))よりもやや大きい。実はアメリカ人よりも大きいらしい。
神話
神話で、その民族の由来が書かれることは少なくないが、日本の場合は書かれていない。
「国生みの物語」で、
伊邪那岐命
(イザナギノミコト)と
伊邪那美命
(イザナミノミコト)が日本列島を作った時点では人間はいなかったはずだが、いつの間にか人間は生まれたようである。
天より舞い降りた神様が現在の皇族のルーツとなっているが、先祖代々日本人な者は、祖先を遡ったとき、必ずどこかで皇族と繋がるという特徴がある。
特徴
性質
大和民族(日本人)の基本的な性質は、以下の通りである。
協調性を重んじ、人に迷惑が掛かることを嫌う
このため、約束は守る傾向
勤勉、勤労
謙虚、奥ゆかしい。あまり注目されることを好まない
執着心が薄く、潔い
「もったいない」
その一方で新しいものを好む傾向
更にその一方でコテコテのマンネリも強く好む傾向 (水戸黄門など)
極論を嫌い、曖昧さを良しとする
食べ物にうるさく、「食い物の恨みは恐ろしい」とされる
その他、ヘタリアの作者、日丸屋秀和著「
アメリカ人君からみた日本人の特徴
」によれば、次のような特徴があるとされる。
変な色の食べ物は食べない (アメリカの変な色の菓子など)
相手の民族問わず、礼はお辞儀。外人には理解できないようだ
日本人が良く発する言葉は「あー」
人の視線を気にするので、外出着は比較的まともなものを選択
人の視線が無い室内では変な服を着ている
なぜか、
デジカメ
を持っている
言語
かなり古くから
日本語
が使われ話されていた。
古くはやまとことば(大和言葉)とされる固有語を使い、これに支那からの漢語や他の外来語(
カタカナ語
など)を含めて現在の日本語の語彙を形成する。
宗教
日本人は宗教を持っていないが、宗教に類する信仰である
神道
を持っている。
古くから神を信仰し、古事記・日本書紀にまとめられ、次第に神道が信仰されるようになった。
また、インドから支那を経て伝わった仏教も生活に深く根付いており、日本での冠婚葬祭や様々な行事は、神道か仏教かの何れかの影響を受けたものが多い。
文化
日本人独特の生活様式は、外来文化の影響を受けながらも残り、今に受け継がれている。
最近でこそ着る人は減ったが
和服
という民族衣装があり、
洋服
という表現は和服に対するものである。
日本の
食文化
は「
和食
」と呼ばれている。和食の基本は
出汁
と素材の味。あまり余計な味付けをしないのが特徴である。
資料
Y染色体の型
Y染色体
を元とする研究では、A〜Q型、R
*
型、R1a型、R1b型、その他、と分類している。
日本人は半分がO型、1/3がD型、残りはC型などとなっている。しかし、日本周辺でこれと類似する国はない。
支那、東支那半島(朝鮮半島)から
東南アジア
に掛けては7〜8割が南方系O型である。日本人の半分がO型なので、大陸などから日本に渡った者がいたことが伺える。
そして1/3を占めるD型については周辺国にない。近年の分子生物学によると、インド領アンダマン諸島に住む先住部族であるジャラワ族に由来するとしている。ジャラワ族のY染色体ハプログループは56%がD*系統であり、これがチベット人に見られるD1/D3系統、日本民族に見られるD2系統の祖型と判明した。ここから、インドやチベットなどからの大集団の移動があったことを示している。
残るC型は、モンゴル人や周辺地域の人種に特徴的な型となっている。この型は
支那人
や朝鮮人には少ないため、北海道など北の方からの移動があったことを示している。
Y染色体のYAP
Y染色体
も他の染色体と同様、比較的頻繁に変異を起こしている。こういった変異を元に、先祖を探っていく研究が進められている。
特に日本人に特徴的なのが「YAP多型」で、古い日本人に特有のものと考えられている。アイヌや琉球人に特に多く見られる。周辺国では殆ど見られず、日本以外ではチベットでわずかに見られる、という特徴がある。ここから、YAPがあるのが縄文人、無いのが弥生人、ということになる。
YAPの全世界的な分布を見ると、
中東
に多い。ここから、中東よりシルクロードを通り抜けた者がおり、それら集団の全てが日本へと移住したことを示している。
周辺との類似性
日本人は、周辺のどの民族とも似ていない。
隣の漢民族であれば、フィリピン人、ベトナム人、朝鮮人などと類似性を見ることができるが、日本人とはかけ離れている。
遺伝子だけで見ると、日本から遠いところとの類似性が見られるため、途中を全て通り抜け、それら集団が全て日本へと到達したと考えざるを得ないようである。
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