読み:チ

 時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
目次

情報

漢字
 u9a47

意義
  1. 馬が思いさま
  2. 馬が悖る
  3. 馬の脚が曲がって進まない

概要

大漢和辞典
 大漢和辞典には、次のように書かれている。
 【〓】 44945 チ 〔集韻〕陟利切 〓〓 chih4 ※韻の説明は「〓、去聲」
 (一) 馬が重いさま。〔〓文〕〓、馬重皃也、从馬〓聲。〔史記、晉也家〕惠公馬〓不行。〔注〕索隱曰、〓、謂馬重而陷之於泥。
 (二) 馬がもとる。〔玉篇〕〓、馬很也。
 (三) 馬の脚が曲つて進〓まない。〔正字通〓〕〓、或曰、馬脚曲。
 (四) 或は鷙(12-47275)に作る。〔集韻〕〓、或作鷙。
 [參考] 字形、〓に作る。執に從つて鷙に作るは誤〓。〔〓文、〓段注〓〕各本〓譌執、篆體上从執則失其聲矣、今皆正。

他の資料
 Unicodeの資料UNICODE HAN DATABASE(UniHan)には、次のようにある。
 U+9A47 kJapaneseKun OMOI
 U+9A47 kJapaneseOn CHI
 UniHanでは、出典や根拠が定かではないが、訓読みとして「おもい」があるとする。

日本語

発音

熟語

補足
 「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがおもい」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
 恐らく、大漢和辞典にあった義「馬が重いさま」を独自に解釈して訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。

符号

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