読み:シン

 時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
目次

情報

漢字
 u99d7

意義
 馬が重荷に悩む。

概要

大漢和辞典
 大漢和辞典には、次のように書かれている。
 【〓】 44673
 〓シン〔集韻〕止忍〓切 ※韻の説明は「軫、上聲」
 〓チン〔集韻〕知忍〓切 ※韻の説明は「軫、上聲」
 〓シン〔集韻〕之人忍〓切 ※韻の説明は「眞、平聲」
 四〓チン〔集韻〕知鄰切 ※韻の説明は「眞、平聲」
 五〓チン〔集韻〕陟刃〓切 ※韻の説明は「震、去聲」
 六〓リン〔集韻〕離珍切 ※韻の説明は「眞、平聲」
 〓〓〓四〓五〓 馬がおもにになやむ。〔〓文〕〓、〓u2ff0-u99ac-u4eb6、馬載重難也、从馬〓聲。
 〔段注〓〕〓u2ff0-u99ac-u4eb6二字雙聲、各本皆刪、今依玉篇補、謂馬所〓負〓何者重難也。
 六〓 馬の名。〔廣韻〕〓、馬色。
 気になるのが六の説明で、諸橋では「馬色」とあるが、説明が「馬の名」となっている点である。
 中文と日本語で意味の異なる熟語はあるとは言え、そこまで違うものなのかは定かでない。

康熙字典
 康熙字典網上版には、次のように書かれている。
 〓 〔廣韻〕章〓忍〓切〔集韻〕知忍〓切〓音〓〓〔玉篇〕〓u2ff0-u99ac-u4eb6馬載重難行 又〔集韻〕知鄰切音〓珍義同 又〔廣韻〕力珍切〔集韻〕離珍切〓音〓鱗〔廣韻〕馬色
 廣韻の「章忍切」が採用されていないくらいで、概ね、大漢和辞典に説明される通りである。
 廣韻で馬色とされるのも、そのままである。

日本語

発音

熟語

補足
 「なんだかとっても!いいかんじ」では、「うまがなやむ」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
 恐らく、大漢和辞典にあった義「馬がおもにになやむ」を独自の解釈で当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。

符号

再検索