Y/C分離 |
辞書:通信用語の基礎知識 無線・業務放送技術編 (WBCASTT) |
読み:ワイスィーぶんり |
外語:Y/C separation: Y/Chroma separation |
品詞:さ変名詞 |
コンポジット映像信号を、輝度信号(Y)と色度信号(C)に分離すること。もしくは、その回路のこと。
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目的 |
テレビ放送は、同期信号を多重しているのみならず、輝度信号や色度信号をも多重にしている。
このため、テレビに映す場合やビデオデッキに記録する際には、信号を分離する必要がある。
技術 |
回路 |
この分離回路を、櫛形フィルターやコム(Comb)フィルターなどと呼ぶ。
NTSCは、色度信号は輝度信号の比較的高い周波数の部分に周波数インターリーブという方式で多重されているため、その特性を利用した。
解像度を犠牲にすれば簡単なフィルターで実現することも出来、実際にVTRやテレビの性能が良くない時代には用いられていた。
色度信号 |
なお、色度信号というのは、実は二つの色差信号、I信号とQ信号が搬送波抑圧直角二相振幅変調されたものである。
人間の目は、オレンジ系とその補色のシアン系の色の識別度が高いので広い帯域(1.5MHz)を与え、これをI軸とする。あまり識別度の高くないグリーン系とその補色のマゼンタ系には狭い帯域を与え、これをQ軸とする。
NTSCでは、これらはカラーベクトルでR‐Y、B‐Y信号より反時計周りに33度の位置になる。但しこのような事をするのはNTSCのみで、PALなどは色差信号をそのまま変調している。
リンク |
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