SPDY
読み:スピーディー
外語:SPDY: speedy

 Webページの表示を高速化するための通信プロトコルGoogleにより開発され、HTTP/2のベースにもなった。
目次

概要
 従来、HTTPの下はすぐTCPであった。
 SPDYはこの間に入り、データストリーム多重化やヘッダー圧縮で効率化し、Webサイト表示に要する時間を削減する。
 TCP/IPプロトコルスイートには存在しない、OSI参照モデルセッション層相当の機能を追加したプロトコルであると言える。

特徴

機能
 もともとHTTPは、HTTP/1.0の時代はファイル一つごとに新しいセッションを作っていたため非常に遅かった。
 HTTP/1.1は同じセッションを使い回せるよう改善されたが、しかし一つのセッションでは一つのレスポンスしか得られない。同時に複数のレスポンスが必要なときは、やはり複数のセッションを作る必要がある。
 そしてSPDYは、一つのHTTPSセッションを作り、このHTTPSセッションの中で複数のHTTPセッションを多重化する。
 HTTP/2はSPDYをベースとしており、SPDYの複数ストリームのマルチプレックス機能、ヘッダー圧縮機能、リクエストの優先度指定機能などがHTTP/2に統合されている。

ブラウザー
 SPDYは、2009(平成21)年11月12日に公式ブログで発表された。
 2013(平成25)年11月現在、以下のWebブラウザーが対応している。
 最初に対応したGoogle Chromeは、HTTP/2の対応に伴い、SPDYのサポートを2016(平成28)年初頭までに終了すると発表している。

サーバー
 Apache HTTP Serverのモジュールに「mod_SPDY」があり、SPDYに対応させることが可能。

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