JISコード |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字用語編 (CTCHRY) |
読み:ジスコード |
外語:JIS code |
品詞:名詞 |
古くより、現在で言う所のISO-2022-JP相当の符号化について、これはJISコードと呼ばれてきた。
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概要 |
日常的に、作成・編集される文書ファイルの符号としては、これが採用されることは殆どなかった。
処理が煩雑となるため嫌われ実装もあまり数が増えず、パソコンでは通常シフトJISが使われたからである。
特徴 |
仕様書は無い |
ISO-2022-JP相当ではあるが、実際の機能は大幅に低い。しかも「JISコード」という名の仕様があるわけでもない。
ただ、一応ISO/IEC 2022準拠ではある。
一般の仕様 |
この用語は概ねパソコン用語であって、しかもJIS X 0208しか想定されていない時代の用語である。JIS X 0213はもちろん、JIS X 0212(補助漢字)も存在しない。
想定される仕様は、7ビット符号であり、JIS X 0208とJIS X 0201のローマ字集合(註、ASCIIではない)を切り替え可能とするもので、その他の文字集合は一切想定されていない。
KI/KOというのは既に使用されない古い時代の用語であるが、この符号系では半角モードと全角モード(漢字モード)という2モードを交互に切り替える仕様しか想定されていなかったのである。
半角カナ |
パソコンである以上、JIS X 0201カタカナ集合(いわゆる半角カナ)も使えないと困ったはずであるが、これについては、どのように実装されていたのか不明な点が多い。なぜなら、前述のようにパソコンでの使用実績が殆どなかったからである。
現在のテクストエディターで「JISコード」と言えばISO-2022-JPであり、Webサイトに掲載するHTML等を想定しているので、こういった場合、いわゆる半角カナはいわゆる全角カナに変換して保存されるだろう。
いわゆる半角カナを保持する保存方法として、予想される実装としては、次のようなものが考えられる。
常識的に考えれば、一番目の実装だけが正しい。これはISO/IEC 2022に準拠している。しかしその部分集合である電子メール等用のISO-2022-JPには準拠していない。
SI/SOで切り替える、8ビットそのまま、という後の方法は、バッファーG1にJIS X 0201カタカナ集合があるという前提があり、8ビットの時にはさらにGRにG1が呼び出されているという前提があれば、確かにそうなるだろう。但し、そのためには事前にG1に対し、割り当てのエスケープシーケンスがなければならない。
リンク |
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