ISO-2022-JP-2004 |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字符号編 (CTCHRE) |
読み:アイエスオウにーまるにーにージェイピーにせんよん |
外語:ISO-2022-JP-2004 |
品詞:固有名詞 |
複数の言語文字(文字集合)を切り替えて利用するISO-2022のサブセット規格で、日本語文字コードの符号化を規定した仕様。
JIS X 0213:2004の規格票、JIS X 0213:2000/AMENDMENT 1:2004で規定されている。旧JIS X 0213:2000で規定されているISO-2022-JP-3の後継である。
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概要 |
ASCII、JIS X 0208-1983、JIS X 0213:2004の第一面・第二面に対応する。
仕様 |
基本仕様 |
7ビットで文字を表現する7ビット符号である。文字のコードレンジとしては0x20〜0x7fまでを用いる。つまり、図形文字表はGLのみを用る。また、GLには常にG0を呼び出した状態が固定されており、G0への割り当て指示によって文字集合を切り替える。
この符号系では、初期状態はISO/IEC 646 IRV(ASCII、以下ASCIIとする)である。エスケープを使用するまでは、ASCIIの文字列のみを表現できる。
改行文字(CR/LF)の前では、必ずASCIIに戻さなければならない。
情報の終了の前でも、必ずASCIIに戻さなければならない。
特徴 |
現在の主流であるISO-2022-JPに対するサブセットでもある。仕様の差は、エスケープシーケンスのみである。
ISO-2022-JPと比較し、レガシーなものを切り捨てた(78JISやJIS X 0201)。
JIS X 0208になくJIS C 6226にあった印刷標準字体などは、JIS X 0213で概ね揃えられたため、現代においてJIS C 6226を利用する理由はほぼ皆無と判断されたものと思われる。そもそもJIS C 6226は既に廃止されているため、JSAとしてはこれを規格として認めるわけに行かなかったという事も考えられる。
また英数文字はASCII(より正確にはISO/IEC 646国際基準版)だけを使い、JIS X 0201を使用しない。つまり5/12は半角円記号ではなく、バックスラッシュなのである。
エスケープシーケンス |
指示のためのエスケープシーケンスは、複数バイト領域94×94図形文字集合の終端文字として5/1が追加されている。これをG0に指示する場合、ESC 2/4 2/8 5/1となる。
基本的には、ISO/IEC 646 IRV、JIS X 0213の第一面と第二面を必要に応じて随時切り替えて使用する。
ISO-2022-JPとの互換性のためJIS X 0208-1983を用いることもきるが、規格票の附属書2表1および追補1の附属書2表2にある文字を使用することはできない。ここで使用できない文字は、JIS X 0208に存在しない文字や、包摂基準が変更された文字などである。この条件に該当する文字は、必ずJIS X 0213の指示を使わなければならない。
ISO-2022-JP-3との互換性のため第一面の指示に終端文字4/15を使うこともできる。この場合、追補1の附属書2表2にある文字を使用することが出来ない。
対応する文字集合 |
reg# | character set | ESC sequence | designated to | |
---|---|---|---|---|
6 | ISO/IEC 646 IRV(ASCII) | ESC 2/8 4/2 | ESC ( B | G0 |
87 | JIS X 0208-1983 | ESC 2/4 4/2 | ESC $ B | G0 |
233 | JIS X 0213:2004 第一面 | ESC 2/4 2/8 5/1 | ESC $ ( Q | G0 |
229 | JIS X 0213:2004 第二面 | ESC 2/4 2/8 5/0 | ESC $ ( P | G0 |
関連・後継仕様 |
代表的なものに、次のようなものがある。
また、JIS X 0213の第一面のみを実装するサブセットに、次のものがある。
互換性等の問題を回避するための方法として、次の符号(亜種)も別に提案されている。
リンク |
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