IEEE 802.3
読み:アイトリプルイーはちゼロにーてんさん
外語:IEEE 802.3

 IEEE 802標準化委員会のうち、802.3 Ethernet作業部会のこと。及びこの部会で策定されたLANの代表的な接続方式の標準。ISOではISO 8802-3が相当する。
目次

概要
 IEEE 802.3とは、IEEE 802標準化委員会の802.3 Ethernet作業部会のことである。ここから、この作業部会で作られた仕様をIEEE 802.3と呼ぶ。
 元々は1976(昭和51)年に米Xerox社のパロアルト研究所(PARC)で開発され、DEC、Intel、Xeroxによって策定されたEthernet(通称DIX仕様)を元にIEEEが標準化した。
 しかしDIX仕様とは非互換であるため、相互の通信は出来ないが、殆どの機器が双方を扱うことができる。

特徴

物理層
 様々な物理層が使われている。

技術一覧

タスクフォース

作業部会一覧
 10BASE5から始まったIEEE 802.3は、後から規格が融合、更新され、現在に至っている。

技術

フレーム

IEEE 802.3の仕様
 IEEE 802.3(Ethernet)の最大フレーム長は、元々は1518バイトだった。
 IEEE 802.1Q(VLAN)規格でのTAG情報4バイト付加に対応するため、IEEE 802.3acで1522バイトに拡張された。
 更にIEEE 802.3asは、Ethernetの最大フレーム長を通常の1518バイトから2000バイトまで延長する。

構造
 EthernetとIEEE 802.3のフレーム構造は似ているが、一部に決定的な差異がある。
 どちらもデータは46〜1500オクテットで同じだが、その前には先頭から、プリアンブル、SFD、宛先(DA)、送信元(SA)、長さ、必要に応じてTAGが付く。この「長さ」領域がEthernetとIEEE 802.3の大きな違いとなっている。
 
 またデータの後にはFCSや拡張領域などが付けられる。
プリアンブル
7オクテット以上0と1が交互に並ぶ。
SFD(Start Frame Delimiter)
フレーム開始デリミター。フレームの開始を表わす1オクテット。常に10101011
宛先/送信元
いわゆるMACアドレス
長さ
データ/PAD部の長さ(46〜1500)
TAG
IEEE 802.1p/802.1QではVLANや優先度情報を含むタグをつけることで、IEEE 802.3上でのQoSを実現する。
FCS
CRC
Carrier Extension
ギガビットEthernetで使われる。

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