ルーター
読み:ルーター
外語:router
複数の
ネットワーク
を接続するための装置。
目次
概要
主な機能
プロトコル
特徴
主要機能
ルーティング
呼び分け
用途や特徴ごとの分類
対応プロトコルごとの分類
対応機能ごとの分類
概要
主な機能
ブリッジ
が
データリンク層
(
Ethernet
など)に基づいてネットワークを接続するのに対し、ルーターは
ネットワーク層
(
IP
など)に基づいてネットワークを接続する。
ネットワーク層がIPの場合には、
IPアドレス
と
ネットマスク
に基づいて分割されたネットワークを相互に接続することができる。
このためルーターは、
リピーター
やブリッジとは異なり、使用する前に各種の設定が必要になる。
家庭内LANでは、普通、
プライベートIPアドレス
が用いられている。これを外と通信できるようにするためには、IPアドレスの変換などを行なわなければならない。こういった機能を持つ装置をNATルーター、ないしブロードバンドルーターなどと呼ぶ。
プロトコル
ルーターがサポートするプロトコルだけがルーターを超えて通信できる。
レイヤー3スイッチ
や
レイヤー4スイッチ
のように、ルーターではないが、
ルーティング
する機能を持った機器もルーターと呼ぶこともある。レイヤー4スイッチ(俗称L4ルーター)は
透過型キャッシュ
などを実装する際に使われている。
特徴
主要機能
ルーターの主な仕事は、ルーターが接続されたあるネットワークからのパケットを、同じルーターに接続され、かつ宛先に最も近いと判断したネットワークに対して送出することである。これを
ルーティング
と呼ぶ。
ルーターの内部には
ルーティングテーブル
と呼ばれる参照表が存在し、宛先に対して自分に接続されたネットワークでどの方向にパケットを送り出すのが最も近いかを判断する機構が搭載されている。
ルーティング
どのネットワークへのルートを持っているかは、ルーターによって様々である。ただし、世界中のネットワーク全てに対するルートを持っているルーターは存在しない。
そして、分からない宛先の場合には
デフォルトルート
と呼ばれるネットワークへ優先的に送出し、先にあるルーターに判断を任せるという方法を取る。
これにより、ルーティング作業は大幅に簡略化されつつも、安定したネットワーク接続が実現されている。
呼び分け
ルーターが持つ機能により、様々な呼び分け方がされている。
用途や特徴ごとの分類
ブロードバンドルーター
(家庭用のNAT機能対応ルーターの俗称)
ギガビットルーター
(Gbps対応)
エッジルーター
(
スタブネットワーク
に置かれるルーター)
コアルーター
(基幹部分のルーター)
エリア境界ルーター
自律システム境界ルーター
対応プロトコルごとの分類
ブルーター
(
ブリッジ
機能を持ったルーター)
BGPルーター
(
BGP
に対応したルーター)
LSR
(
MPLS
に対応したルーター)
マルチキャストルーター
(
マルチキャスト
に対応したルーター)
マルチプロトコルルーター
(複数のプロトコルに対応したルーター)
対応機能ごとの分類
NATルーター
(
NAT
に対応したルーター)
VPNルーター
(
VPN
に対応したルーター)
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