レイヤー3スイッチ
読み:レイヤースリースイッチ
外語:L3SW: Layer 3 switch

 OSI参照モデルにおけるレイヤー3(ネットワーク層)で制御・判断して動作するスイッチ。略して「L3SW」。
目次

概要
 主としてIPアドレスによる経路制御を行なうもので、ルーターのようにルーティング機能(RIPOSPFBGPなど)を持ったスイッチをいう。
 レイヤー3スイッチの利点としては、レイヤー3で制御するのでルーティング制御を行なえることがあげられる。

特徴

ルーターとの差
 実際にはルーターの方がルーティングに関する機能は高いのが普通であり、少なくともデフォルトルートに向ける機能さえあれば経路制御が可能なので、L3SWと呼べる。
 ルーターとL3SWの違いとしては、次のようなものがある。

ハードウェアで動作
 ルーターは通常ソフトウェアで動作するが、L3SWはハードウェアでその機能を実現する。
 このため、ルーターほどきめ細やかな機能を持つことはできないが、ルーターより高速である。

ポート数
 ルーターは普通、ポート数が少ない(昔は2ポートが普通だった)。
 L3SWはポート数が多い(8ポート程度の装置もなくはないが、普通は24ポート程度はある。多い装置では100ポート以上)。

L2SWとしての動作
 L3SWはL2SWとしても動作できる。
 例えば、3つのネットワークを接続するために48ポートのL3SWを使うと仮定し、それぞれのネットワーク用に16ポートずつ利用する、といった使い方が可能である。
 この場合、論理的には同一ネットワークに接続している16ポートの間はL2SWとして動作し、各L2SW間を接続するのがL3SW、というイメージになる。

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