ハンドオーバー
読み:ハンドオーバー
外語:H/O: hand over
携帯電話
や
PHS
などで、端末と
交信
する
基地局
がシームレスに切り替わること/切り換えること。
別名に、追跡交換、基地局切り換え(Base Station Switching)、ハンドオフ(Handoff)などがある。
目次
技術
PHS
携帯電話(FOMA、CDMA)
IEEE 802.16e
技術
基地局と端末装置は、通常は一対一で交信するが、端末は移動し、また基地局から届く電波の範囲は有限である。
従って移動中に元の基地局が遠くなり電波感度が悪くなった時には、その圏内から出る前に他の基地局に切り換えなければならない。そこで通常は、その端末から、最も感度の良い基地局に切り換える。これがハンドオーバーである。
理想的には、ハンドオーバーは瞬時に行なわれ、瞬断は発生しないことが望まれるが、状況や場合によっては瞬断、あるいは接続自体が切れてしまうこともある。
PHS
PHS
は、一つの基地局(セル)が扱う範囲は狭く、
半径
数百メートルである。このため移動中は頻繁にハンドオーバーが必要となり、昔は切れやすいと不評だった。
その後、PHS各社は高速にハンドオーバーする技術を開発し、これを改善した。以下、当時の社名と名称を記す。
DDIポケット
(技術名
ツインウェーブ
、商品名
H"
)
NTTドコモ
(技術名
クイックリンク
、商品名
tera
)
アステル
(技術名
スーパースムーズ
、商品名EXE)
DDIポケットは後に
WILLCOM
となり、商品名も
AIR-EDGE
とした。
携帯電話(FOMA、CDMA)
cdmaOne
や
CDMA2000
、
FOMA
などのCDMA系携帯電話では、常時複数の基地局と通信しながら、最も適切な基地局と交信する
レイク受信
という機構が採用されている。
こういったハンドオーバーを特に「
ソフトハンドオーバー
」という。
IEEE 802.16e
IEEE 802.16e
では、次の三種類の方式が仕様に含まれている。IEEE用語としては「ハンドオフ」であるようだ。
Hard Handoff (HHO)
Fast Base Station Switching (FBSS)
Macro Diversion Handover (HDHO)
標準はHHO、日本で言うところの
ハードハンドオーバー
で、残る二つはオプション扱いである。
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