H"
読み:エッジ
外語:H": edge
DDIポケット
が提供していた高速
ハンドオーバー
PHS
。
目次
概要
特徴
切れにくい
データ通信
エッジ
端末
概要
PHSの最大の問題とされたハンドオーバーの改善に加え、
α-DATA64
の64kbpsデータ通信、
PメールDX
(後の
DXメール
)による
ショートメッセージサービス
を搭載し、「PHSでもなく携帯でもない、新しいメディア」を銘打った。
これはDDIポケットが提唱した新カテゴリーで、
Hybrid(ハイブリッド)
High-quality(ハイクオリティ)
Hyper(ハイパー)
を由来とし、Hは基地局(アンテナ)の形を表わす。
また、「エッジ」という語については、「鋭い」、「先を行く」、「自分のスタイルを持つ」等の意味が込められているという。
特徴
切れにくい
携帯電話
やPHSにおける移動中の瞬断や切断は、
ハンドオーバー
、つまり基地局切り替えの際に発生する。特にPHSは、元々は移動中の使用を前提としないシステムだったため、ハンドオーバー時間(切れやすい時間)も長く、必然的に移動時の切断も多かった。
そこでエッジ端末は「
ツインウェーブ
」と称して通話中もより良い電波状態の基地局を掴まえておいて随時切り替えるなどしてハンドオーバー時間を従来の約1/20にまで短縮し、高速道路走行中でも会話を継続できる程まで切れにくくする事に成功した。
尤も、当初は店頭ではPHSである事を隠し、「
ハイブリット携帯通信
」などとコピーを付け、まるで新しい携帯電話の様に販売していたが、結局はPHSなので「紛らわしい」という声も多数上がっていたのも事実である。
それでも、着信率や切れにくさで考えると従来のPHSとは全く別物であるといえ、それは
FOMA
などの最新携帯電話よりも性能が上まわるとさえ言われている。PHSではあるが、旧来のPHSとは異なる存在であることは疑いない。
データ通信
また、エッジ端末には
PIAFS
2.1による64kbpsデータ通信(
α-DATA64
)や
DXメール
、
H"LINK
等の機能を標準装備する。
エッジ
因みにエッジは元々「エッヂ」と書かれていて、即ちH(エッチ)+゛で「エッヂ」となったものと思われている。
それでも
日本人
以外には理解不可能(Hをエッチと発音するのは世界でも日本だけ)なので、社名をWILLCOMと改める2005(平成17)年2月2日からは、
AirH"
関連サービスの名を一律
AIR-EDGE
と改めることになった。
端末
H"端末の一部。なお、
AirH"
については当該項目を参照のこと。
H"には、feel H"という派生ブランドがある。WILLCOMとなった今も継続販売中の「安心だフォン」も、元はH"ブランドの機種だった。また、feel H"とAirH"に対応するブランドとしてintelligent H"ブランドもあった。これもAirH"の項を参照されたい。
H"
PS-T25
KX-AP201
KX-PH23F
KX-PH33S
KX-PH35S
KX-PH923F
KX-PH933S
KX-PH935S
KX-HV210
DL-S200 (HYPER Carrots)
DL-S300
ISD-E7
PHS-J80
RZ-J81
RZ-J700
feel H"
DL-B01 (BEST Carrots)
DL-M10 (MEGA Carrots)
KX-HF300 (ル・モテ、フリップタイプ)
KX-HS100 (ル・モテ、ストレートタイプ)
RZ-J90
RZ-J91
PS-C1 (TESORO)
PS-C2 (TESORO DD)
安心だフォン
AP-K202S
AP-K303T (ぴぴっとフォン)
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