ムーバ
読み:ムーバ
外語:mova
NTTドコモ
の、かつての携帯電話のシリーズ名/商品名。現在は
FOMA
へと移行した。
目次
概要
特徴
ムーバ
記号とメーカー
一般的なもの
カーホン
型番
概要
公式には英字で「mova」と書く。NTTドコモは「mova(ムーバ)」のようにカナ併記をすることもあった。
当初のmovaは
HICAP
アナログ式であった。これが
PDC
のディジタル式になると「
デジタル・ムーバ
」となった。
但し、アナログのmovaは既に無いため、現在、単にムーバと言えば、このデジタル・ムーバを指す。以降は、アナログとデジタルを総じてムーバとして説明する。
なお、movaの新規契約は2008(平成20)年11月30日で終了し、サービス自体も2012(平成24)年3月31日に終了した。
ディジタル方式のPDCは1993(平成5)年3月に始まったが、この当時の携帯電話は現在のように手軽なものでは無かった。高額な基本料金だけでなく、保証金10万円、新規加入料4万5800円を必要としていた。後に、普及に従い料金は下がり、最終的には保証金も加入料も不要になった。
特徴
ムーバ
元々は、P・D・F・N・RなどのNTT時代から付き合いがある譜代メーカーの端末に与えられる名称だった。
それ以降に参入してきたメーカーの端末はムーバとは言わず「DoCoMo by 端末名」と表現された(通称byシリーズ)。
しかし、後には
ソニー
や
シャープ
端末もムーバと呼ばれるようになったので、このあたりの法則は変わったのかもしれない。
ノキア(NM)端末は更に特殊で「DoCoMo 端末名」と「by」さえも無しで表現されている(通称「その他」)。
このような
差別
的分類をしている理由は不明であるが、NTTの良くない体質を表わしていると見られる。またメーカーを表わす英字も、(旧来の)ムーバは1文字、それ以外は2文字になる。
記号とメーカー
一般的なもの
(旧来の)ムーバのメーカー6社
P ‐
松下通信工業
D ‐
三菱電機
F ‐
富士通
N ‐
NEC
M ‐
Motorola
R ‐
日本無線
byシリーズ8社
DE ‐ デンソー
ER ‐
Ericsson
KO ‐ 日立国際電気
KY ‐
京セラ
SA ‐
三洋電機
TS ‐
東芝
SH ‐
シャープ
SO ‐
ソニー
その他1社
NM ‐
Nokia
総計15社となる。
これらの記号は、後のauその他、他の通信会社の端末でも使われるようになった。
カーホン
また「カーホン」という特殊なシリーズに、E101/E102/E203/E208/E401などの「E」製品がある。
これらは「DE」と同じくデンソー製であることが分かっている。
型番
ムーバ以降、一部のFOMAを除いては3桁の数字でシリーズを表わしている。
(アナログ)ムーバと、デジタル・ムーバの代表的なシリーズは次のとおり。
ムーバ (※アナログのもの)
10xシリーズ
15xシリーズ(
シティフォン
・シティオ)
20X
シリーズ
201〜205
201
203
206〜208(漢字ショートメール対応)
206
207
208
209i〜210i(iモード)
209i
210i
211i〜213i(iモード+デュアルバンド)
211i
211iS
212i
213i
213iS
25X
シリーズ(iショット)
251i
251iS
252i
252iS
253i
30xシリーズ(DoPa)
40x(ICカード)
50X
シリーズ(iモード)
501i
502i
502it
503i
503iS
504i
504iS
505i
505iS
506i
506iC
506iS
6xxシリーズ(デビット式携帯電話、国際ローミング機、耐水仕様機等の特殊なもの)
P601es (
らくらくホン
)
F671i (
らくらくホンII
)
F671iS (
らくらくホンIIS
)
F672i (
らくらくホンIII
)
8x1シリーズ(
ドッチーモ
)
811
821i (
スーパードッチーモ
)
831 (
ぷりコールドッチーモ
)
ちなみに、元
NTTパーソナル
のPHSも、似たような3桁コードを使っていたが、NTTドコモの携帯電話のコードとは異なるものである。
3桁の数字もそろそろ飽和状態で今後どうなるのか注目されたが、FOMAの最初の機種名が2001となり、4桁化することで万事解決となった。しかし後のFOMAに900iシリーズが登場しており、なれ親しんだ番号体系からはなかなか離れられないらしい。
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