FreeBSDに実装されている、グラフベースのカーネルネットワークサブシステム。
既存のネットワークサブシステムを補完するように、様々な仕組みが提供されている。
実に様々なものがあるが、実用的に使われているのは一部のみであり、他はマイナーであったり、むしろ他を使った方が良いような実験的なものまである。
FreeBSDでは、ソースは/usr/src/sys/netgraph以下に、ヘッダーファイルは/usr/include/netgraph以下にある。
代表は次のようなものである。順不同。
使われていそうなものは、次のようなものである。ABC順。
- ng_bridge ‐ Ethernetブリッジ
- ng_eiface ‐ 一般的なEthernetインターフェイス
- ng_ether ‐ Ethernet
- ng_fec ‐ Fast EtherChannelノード
- ng_iface ‐ インターフェイス
- ng_ipfw ‐ IPファイアウォールipfw(4)とnetgraph(4)サブシステム間のインターフェイス
- ng_ksocket ‐ カーネルソケット
- ng_one2many ‐ パケット多重化
- ng_socket ‐ ソケット
- ng_vlan ‐ IEEE 802.1Q、VLANタギング
FreBSD 8.0には、この他に次のようなものが含まれている。よく分からないものもある。
- atm
- ng_atm ‐ ATM
- ng_ccatm ‐ ATM呼び出し制御
- ng_sscfu ‐ UNIのSSCF (ITU-T Q.2130)
- ng_sscop ‐ SSCOP (ITU-T Q.2110)
- ng_uni ‐ UNI
- ngatmbase ‐ ATMユーティリティモジュール
- netflow
- ng_netflow ‐ CiscoのNetFlow実装
- ng_UI ‐ UI
- ng_async ‐ 非同期フレーミング
- ng_atmllc ‐ ATM LLC
- ng_bpf ‐ バークレイパケットフィルターbpf(4)
- ng_car ‐ コミットされたアクセスレート(Commited Access Rate)
- ng_cisco ‐ Cisco HDLCプロトコル
- ng_deflate ‐ デフレートPPP圧縮(RFC 1979)
- ng_device ‐ デバイス
- ng_echo ‐ エコー
- ng_etf ‐ Ethertypeフィルタリング
- ng_frame_relay ‐ フレームリレー
- ng_gif ‐ 一般的なトンネルインターフェイス
- ng_gif_demux ‐ ng_gif(4)ノードからのパケットのためのデマルチプレクサー(反多重化)
- ng_hole ‐ 廃棄 (/dev/nullのようなもの)
- ng_hub ‐ パケット配布
- ng_ip_input ‐ IP入力
- ng_l2tp ‐ L2TPプロトコルのカプセル化レイヤー(RFC 2661)
- ng_lmi ‐ フレームリレーLMIプロトコル
- ng_mppc ‐ Microsoft MPPC/MPPE圧縮と暗号化
- ng_parse
- ng_pipe
- ng_ppp ‐ PPPプロトコル
- ng_pptpgre ‐ PPTP GREプロトコル
- ng_pred1 ‐ Predictor-1 PPP 圧縮 (RFC 1978)
- ng_rfc1490 ‐ RFC 1490(後にRFC 2427によって更新された)によるプロトコルのカプセル化、非カプセル化と多重化
- ng_source ‐ トラフィック生成
- ng_split ‐ 着信と発信フローの分離
- ng_sppp ‐ sppp
- ng_tag ‐ mbufタグ
- ng_tcpmss ‐ TCP MSSオプションの調整
- ng_tee ‐ tee(1)コマンドに似た機能を提供する
- ng_tty ‐ 回線制御規則
- ng_vjc ‐ Van Jacobson圧縮
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FreeBSD