ZCAV |
辞書:電算用語の基礎知識 技術ディスク・論理編 (TTDISKL) |
読み:ゾーンスイーエルヴィー |
外語:ZCAV: Zone Constant Angular Velocity |
品詞:名詞 |
ディスクドライブの回転制御方式の一つ。ZBR(Zone Bit Recording)とも呼ばれる。
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概要 |
CAVのシーク速度とCLVの記録密度の両方の利点をあわせ持った方法で、トラックの位置によってトラックあたりの情報量を変化させたもの。
例えば従来のフロッピーディスク等では、ディスクの内周・外周に関らず放射状に同数のセクターが作られ、ディスクは一定速度で回転させて読み書きを行なっている。これをCAVという、
CAVでは外周に行くに従って記録密度が低くなり無駄が生ずるため、現在のディスク媒体は概ね、外周に行くに従ってセクター数を増やしている。
この方法の一つZCAVはCLVとは違い、内周から外周に向けて段階的にセクター数を増やす方式であり、各段階内はCAVとしてアクセスすることが出来る。
特徴 |
発想 |
電子計算機で使われるディスクは全てセクター単位で管理されるが、100バイトや200バイト程度記録容量が増えても1セクター(512バイト)を増やす事ができなければ何の意味もない。速度を犠牲にしてまでCLVにし、厳密な容量を追求しても全くの無駄である。
連続的に容量を変化させることはせず、全体のトラックをいくつかのバンド(帯)に分け、各バンド毎に容量を変化させるほうがコスト的にも有利である。バンド内はあくまでCAVで、同一バンド内のトラックのセクター数は同じだが、異なるバンドにあるトラックではセクター数を変化させるわけである。
これがZCAVという技術で、CLVではないが、それと同等の効果を得る事ができ、しかも各バンド内はCAVなので、単純なCAVと比較してもランダムアクセス性能があまり低下しないというメリットがある。
採用例 |
採用例は多い。次のようなもので採用されている。
リンク |
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