MO |
辞書:電算用語の基礎知識 技術ディスク・物理編 (TTDISKP) |
読み:エムオウ |
外語:MO: Magneto Optical |
品詞:名詞 |
光磁気ディスクの一つで、最も有名、代表的なもの。
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概要 |
磁気で書き込み、レーザー光で読み込む記憶媒体である。
多くの種類があるが、媒体寸法は、次の二種類が主流。
大型の汎用機などでは、8インチMOや、それ以上大型のMOも利用されている。
ちなみに、これらのサイズ(8、5.25、3.5)は、それ以前に普及していたフロッピーディスクに通じるが、フロッピーディスクは磁気のみで記録再生するのに対し、MOは読み込みにレーザーを使用しているところが違う。
特徴 |
媒体 |
一般的なのは3.5インチのものである。3.5インチの基本的な仕様は次の通り。
1.3Gバイト/2.3Gバイトは「GIGAMO」という別の製品であるが、従来のMOの上位互換であり、広義のMOとして扱われる。
最初の製品からGIGAMOまであり、世代に分けられている。全てがISO/IECで標準化されている。
128MバイトMO
230MバイトMO
640MバイトMO
640MバイトMO オーバーライト対応
5.25インチMO
セクターサイズ |
3.5インチの場合、128M〜540Mバイトまではセクターサイズが512バイトだったが、640Mバイト以上(GIGAMO含む)では2048バイトになっている。
このため、オペレーティングシステム(OS)が対応していなければ利用できない。
第三世代に540Mバイトと640Mバイトがあるのは、OSの対応を考慮した結果である。
関連媒体 |
互換・非互換問わず大容量を実現した光磁気ディスクは様々存在するが、有力なMO上位互換メディアとしてはGIGAMOがある。
GIGAMOは、1998(平成10)年に1.3Gバイトの製品、2001(平成13)年に2.3Gバイトの製品が発表されている。
GIGAMO 2.3GB
MOとは非互換の光磁気ディスクに、次のようなものがある。
MOの耐久性 |
MOは耐久性の高さも一つの特徴だとしている。
公称で1000万回の繰り返し記録・再生を実現しているとする。
MOは光ピックアップが非接触であるため、フロッピーディスクのようにヘッドとの摩擦で媒体が磨耗したりしない。また相変化ディスクは記録層を600℃〜800℃近くまで加熱し溶解させるため耐久性におのずと難が生じるのに対し、MOは200℃〜300℃と低温で記録する。
これらの理由により、媒体へのダメージが少ない、としている。
今後 |
技術力により、今後も容量は増やせる見込みではあるが、近年は対抗技術が増えたこともあり、MOの需要は減少傾向にある。
このため、MO媒体メーカーの三菱化学メディア株式会社は2009(平成21)年8月3日、2009(平成21)年12月を持ってMOディスク(3.5インチ、5.25インチ共に)の販売を終了すると発表した。
三菱化学メディアは1991(平成3)年に世界に先駆けて3.5インチMOを発売したメーカーであったが、需要減退により、販売の終了が決定された。
そして2011(平成23)年11月、ロジテックINAソリューションズから「最後のMOドライブ」として、1.3GまでのGIGAMOに対応した「LMO-PBB1345U2W」と、640MBまで対応した「LMO-PBB640U2W」がリリースされた。USBバスパワーで駆動するUSB 2.0対応のドライブ。価格は共にオープンプライスだが、直販価格はそれぞれ、49,800円、39,800円である。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS Xである。
リンク |
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