Wine |
辞書:電算用語の基礎知識 ローカルアプリ一般編 (PNAPLLI) |
読み:ワイン |
外語:Wine: Wine Is Not an Emulator |
品詞:固有名詞 |
UNIX用のMicrosoft Windowsエミュレーションライブラリの一つ。
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情報 |
概要 |
X Window System、OpenGL、そしてUNIXの上にWin32APIを実装するオープンソースソフトウェアであり、LGPLのもとで配布されている。
1993(平成5)年から長らく開発中であったが。2005(平成17)年11月9日に待望のベータ版が登場、幾つかのリリース候補版を経て、2008(平成20)年6月17日に遂にWine 1.0がリリースされた。
なお、Wineは「Wineはエミュレーターではない」を意味する再帰的頭字語である。
特徴 |
発想 |
UNIXでは、Microsoft Windows用のソフトウェアは動かない。その理由はなぜかと言えば、UNIXとWindowsではAPIに互換性がないためである。
ならば、UNIXにWindows APIと互換性のある層を用意すれば、UNIXでもWindows用のソフトウェアを動かせるはずである。
Wineは、そのような発想の元に開発されたソフトウェアの一つで、フルスクラッチから書き上げられた、Microsoftの著作権を一切侵害しないWindows API実装である。
但し、現在はまだ開発が続けられている途中なので、あまりにも新しすぎるソフトウェアは動作しない。
動作環境 |
Wineのソースは、x86系のUNIX系OS、例えばLinux、FreeBSD、OS X、Solaris等で動作するように書かれている。
利点 |
開発期間15年という膨大な時の流れの中で、VMwareなどの仮想化ソフトウェアが登場してきた。
VMwareの場合、その環境にWindowsをインストールするにはWindowsを購入しなければならない。しかしWineはWindowsを必要とせず、無料で利用できる点が違う。
動くもの |
Wine 1.0の段階で動作するソフトウェアは、次のようなものである。
Photoshop CS2なども動作するようである。
WineにDirectXをインストールすれば、3Dのゲームも動作する。
リンク |
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