WebP
読み:ウェッピー
外語:WebP

 静止画像用の圧縮アルゴリズムおよび画像ファイルフォーマットの一つ。米Googleが、2010(平成22)年9月30日(現地時間)に発表した。
目次

情報

ファイル属性

実装

概要
 Googleによる動画フォーマットWebM(VP8)の派生技術で、WebMと同様にオープンソースでその仕様が公開されている。
 WebPの発音は、ウェッピー(weppy)であるとしている。

特徴

コンテナー
 コンテナーフォーマットは独自のRIFF形式を採用している。
 WebMで使われているVP8コーデックを用いた派生技術ではあるが、コンテナーフォーマットはWebMではない。

由来
 Googleによれば、こんにちのWebトラフィックの約65%が画像ファイルであり、これがネットワーク帯域を圧迫することでレスポンスの低下を招いているとする。
 画像ファイルの圧縮率向上が必要で、そのための新フォーマットとして発表された。写真などの画像の圧縮に適しており、圧縮率は、画像によりJPEG画像の10〜80%程度、平均で40%程度にまで圧縮でき小さくなると主張している。
 ただし、2013(平成25)年10月にMozillaが実施した比較調査では、ファイルサイズはJPEGと大差なかったという結論を出している。
 対抗にMicrosoftのJPEG XR(HD Photo)や、JPEGのJPEG 2000があるが、これらがISOによる標準化を実現させたのに対し、こちらはそのような動きは(現時点では)見られず、デファクトスタンダードが目指されているようである。

機能

主な実装

OS

Webブラウザー
 Googleは、まずGoogle Chromeで対応させた。YouTubeやPicasaから生成できてGoogle Chromeで表示できるような状況が想定されていたのだろう。
 Mozillaはその性能などについて懐疑的で対応を見送っていた。しかしMicrosoft Windows 10で採用されWebサイトにwebp画像が溢れるようになると、殆どのWeb利用者が使うChromeとEdgeでは問題なく表示でき、なおかつMozilla Firefoxは既に蚊帳の外に置かれて無視扱いとなっていたこともあり表示できないWebサイトが溢れたため、やむなくMozilla Firefox 65から採用するようになったという。

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