Kazaa
読み:カザー
外語:Kazaa
P2Pファイル共有ネットワーク
FastTrack
に接続する
ファイル共有ソフトウェア
。一時は人気を博したが、日本では普及していない。大量の
スパイウェア
が付けられている。
目次
製品情報
特徴
由来
クライアント
人気
スパイウェア
訴訟
敵
オランダ
アメリカ
製品情報
現時点での最新版は以下の通りである。
製品名 ‐ Kazaa
使用途 ‐
ファイル共有ソフトウェア
初出年 ‐ 2001(平成13)年
設計者 ‐ Sharman Networks (元KaZaA BV)
開発者 ‐ Sharman Networks (元KaZaA BV)
最新版 ‐ Kazaa 3.2.5 (2006(平成18)年)
影響関係
被影響 ‐
Gnutella
加影響 ‐ (不明)
動作環境
Microsoft Windows
ライセンス
‐ (不明) (アドウェア、スパイウェア搭載)
特徴
由来
プロトコル
FastTrack
は、ニクラス・ゼンストローム(Niklas Zennstro¨m)とヤヌス・フリス(Janus Friis)が開発した。
両氏はConsumer Empowermentの子会社としてKaZaA BV社を設立し、Kazaaを提供した。KaZaAは2002(平成14)年3月にはSharman Networks社に買収された。
クライアント
公式のものはフリーでダウンロードできる。但し、
アドウェア
と
スパイウェア
が満載されている。
海賊版に、これらアドウェアやスパイウェアを除去した、Kazaa Liteがある。これはSharman Networks社の公式な製品ではない。
人気
一時は、世界一人気の高いファイル共有ソフトウェアとも呼ばれた。
世界での総ダウンロード件数は2002(平成14)年9月までに1億2千万件、2003(平成15)年5月25日までに累計2億3000万回を超えたとされ、当時は常時300万人が接続していたと言われている。
スパイウェア
Kazaaには、様々なアドウェア、スパイウェアが盛り込まれている。
ファイル共有ネットワークFastTrackの他に、Altnetと呼ばれる別の非公開P2Pネットワークが存在する。これはアドウェアであり、これを利用して広告配信や音楽等のコンテンツ配信、コンピューターリソースを一部利用する
分散処理
やストレージサービスなどが計画されているとされた。
訴訟
敵
音声、画像、文書などのファイルとソフトウェアが共有の対象で、2003(平成15)年10月現在、入手可能な楽曲数は10億曲とされた。
このため音楽業界が敵視するソフトウェアの一つとなった。
オランダ
2001(平成13)年11月: オランダの地裁で敗訴 KaZaAは国際音楽同業者組合(IFPI)オランダ支部に提訴され、訴訟で敗訴した。KaZaAに対し1日あたり4万ドルの支払い命ずる
判決
を出した。
その後KaZaAはSharman Networksという海外企業に買収された。これはオランダに居続けると閉鎖せざるを得ない状況の回避目的もあった。
2002(平成14)年3月: 控訴審で逆転勝訴 オランダの控訴裁はKazaaの利用者が著作権侵害行為をしたとしても、Kazaaはその責任を負う必要はない、という判決を下した。
つまり悪いのは利用者、Kazaaは無罪、という結論を出した。
2003(平成15)年12月: 最高裁でも勝訴 オランダの最高裁は控訴審判決を支持。
Kazaaの配布そのものは合法であると判断された。
アメリカ
アメリカでは、RIAA(米国レコード産業協会)が提供元Sharman Networks社のほか、悪質な利用者を身元不明のまま提訴するなど、攻勢を強めた。
オランダではKazaaが音楽業界に勝利したが、これはあくまで会社が勝利したのであって、当たり前だが違法な利用をしている消費者が勝利したわけではない。
アメリカでは、違法なダウンロードをした者に有罪判決が出され、多額の賠償金の支払いが命ぜられたりしている。
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