Kazaa
読み:カザー
外語:Kazaa

 P2Pファイル共有ネットワークFastTrackに接続するファイル共有ソフトウェア。一時は人気を博したが、日本では普及していない。大量のスパイウェアが付けられている。
目次

製品情報
 現時点での最新版は以下の通りである。

特徴

由来
 プロトコルFastTrackは、ニクラス・ゼンストローム(Niklas Zennstro¨m)とヤヌス・フリス(Janus Friis)が開発した。
 両氏はConsumer Empowermentの子会社としてKaZaA BV社を設立し、Kazaaを提供した。KaZaAは2002(平成14)年3月にはSharman Networks社に買収された。

クライアント
 公式のものはフリーでダウンロードできる。但し、アドウェアスパイウェアが満載されている。
 海賊版に、これらアドウェアやスパイウェアを除去した、Kazaa Liteがある。これはSharman Networks社の公式な製品ではない。

人気
 一時は、世界一人気の高いファイル共有ソフトウェアとも呼ばれた。
 世界での総ダウンロード件数は2002(平成14)年9月までに1億2千万件、2003(平成15)年5月25日までに累計2億3000万回を超えたとされ、当時は常時300万人が接続していたと言われている。

スパイウェア
 Kazaaには、様々なアドウェア、スパイウェアが盛り込まれている。
 ファイル共有ネットワークFastTrackの他に、Altnetと呼ばれる別の非公開P2Pネットワークが存在する。これはアドウェアであり、これを利用して広告配信や音楽等のコンテンツ配信、コンピューターリソースを一部利用する分散処理やストレージサービスなどが計画されているとされた。

訴訟


 音声、画像、文書などのファイルとソフトウェアが共有の対象で、2003(平成15)年10月現在、入手可能な楽曲数は10億曲とされた。
 このため音楽業界が敵視するソフトウェアの一つとなった。

オランダ

アメリカ
 アメリカでは、RIAA(米国レコード産業協会)が提供元Sharman Networks社のほか、悪質な利用者を身元不明のまま提訴するなど、攻勢を強めた。
 オランダではKazaaが音楽業界に勝利したが、これはあくまで会社が勝利したのであって、当たり前だが違法な利用をしている消費者が勝利したわけではない。
 アメリカでは、違法なダウンロードをした者に有罪判決が出され、多額の賠償金の支払いが命ぜられたりしている。

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