ファイル共有ソフトウェア
読み:ファイルきょうゆうソフトウェア
外語:file sharing software

 不特定多数のユーザーの間で、ファイルを共有するためのソフトウェアの総称。
目次

概要

コンセプト
 一般には、各利用者は自分の持っているファイルをネットワーク上に開示するが、誰が何を持っているかは分からない。
 しかし各利用者は、欲しいファイルは手に入れられ、また人が求めたファイルは提供できるようなソフトウェアをいう。
 この特徴から、ファイル「共有」ソフトウェアという。

「ファイル交換ソフトウェア」のと違い
 物々交換が基本であったファイル交換ソフトウェアと違い、お互いの交換条件が合う必要が無いという点が、このカテゴリーの特徴である。
 この種のソフトウェアがいつ頃誕生したかについては不明だが、まずファイル交換ソフトウェアとしてNapsterGnutellaWinMXなどが登場し、その次に、交換ではなく共有するためのソフトウェアとして作られた。

特徴

代表ソフトウェア
 代表的なファイル共有ソフトウェアは、次の通りである(ABC順)。

トレンド
 世界的に利用者が多いのがKazaaやWinMXのVer3.x以降、Freenetなどである。
 また、日本や特定アジアではWinnyWinny2が主流であるらしい。

存在意義
 ファイル共有ソフトウェアは、ファイル交換ソフトウェアと同様、必ずしも違法行為のためだけに存在するわけではない。
 現実には違法なデータが氾濫していることから、著作権管理団体などの目の敵にされる傾向が強い。
 実際にRIAA(全米レコード協会)Kazaaを裁判に訴えていたりするが、本当に悪いのは、ファイル共有ソフトウェアや、そのような技術自体ではなく、違法コピーをする人や行為である。
 日本では、違法なファイル共有に反対する活動の一つとして「合法ファイルをWinny2で共有する」といったう活動も地道に行なわたが、JASRACなどの働きかけにより著作権法が改変され、ダウンロード自体が罪に問われるようになった。
 対抗として、更に匿名性の高いP2Pファイル共有ソフトウェアが進んでいる。

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